赤い頭と白い羽根で雪原を舞う
タンチョウ
鳥綱 ツル目 ツル科
日本平動物園では
♂ ずわい(1981年)上野動物園生まれ、1985年来園
♀ いなり1995年)伊豆アンディランド生まれ、2001年来園
非常に仲の良いペアです。お尻の所が黒いのは、尾羽根ではなく、翼の先端が黒く羽根をたたんだ時、ちょうどお尻の所にくるからです。ちなみに尾羽根は白色です。国内では留鳥として北海道に生息しています。国の特別天然記念物です。
一般的には
【生息地】
日本(北海道東部)、ロシア、中国、湿原草原
【食べ物】
(自然)雑食性、魚、水生動物、草の種子
(動物園)アジ、ワカサギ、ツルペレット
【大きさ】
全長:140cm 体重:6.3~9kg(オスのほうが大きい) 翼開長:240cm
【寿 命】
約30年(飼育下36年)
【生息数】
昭和27年ごろは数十羽(釧路湿原) 現在800羽 特別天然記念物
【特 徴】
鳴き声は大きく甲高く、数km先にも聞こえる。頭のてっぺんが赤い(羽毛がなく皮膚が血液で赤く見える)。
【生 態】
1回の繁殖で1羽以上は育てない(卵は2個産む。雛は弱いほうの死亡率が高い)繁殖の縄張りを持つ湿地のヨシを積み重ねて巣を作る。雛は早成性で3日後には巣を離れる。100日後には飛べる。本来は渡り鳥だが、日本では留鳥。求愛のために美しいダンスをすることで知られる。
【備 考】
日本では昔から縁起の良い動物として親しまれ、江戸時代には「ご禁鳥」として保護されていた。昭和27年特別天然記念物に指定される。飼育下では国際的に血統を管理されており、登録業務は日本が担当している。釧路湿原はラムサール条約にも登録されている。
飼育日誌より
2022.07.19
インドクジャク ぽち(♂)換羽のため、羽がかなり抜けている。
2022.03.29
タンチョウ ずわい(♂)枝を嘴で投げながら、翼をバサバサしていた。大分枝を集めている。
2021.11.15
タンチョウ ずわい(♂),いなり(♀)落ち葉の中にミルワーム隠してみる。ずわい、すぐに近づき嘴で落ち葉をツンツンしながら長い時間探していた。いなりも探したそうに近くをウロウロするが、ずわいに遠慮してあまり探さなかった。
2021.09.15
タンチョウ ずわい(♂)いなり(♀)交互に水浴びする。終わると翼をバサバサさせながら飛び跳ねて走っていた。
2021.07.01
タンチョウ ずわい(♂)いなり(♀)換羽のため、風切羽40~50枚落ちていた。