竹が主食 木登り上手なヒマラヤの珍獣
レッサーパンダ
哺乳綱 食肉目 レッサーパンダ科
日本平動物園では
♀ スミレ(2011年)周南市徳山動物園生まれ 2012年来園
♂ タク(2010年)埼玉県こども動物自然公園生まれ 2012年来園
♀ ホーマー(2012年)シンシナティ動物園(アメリカ)生まれ 2016年来園
♀ ニコ(2017年)当園生まれ ホーマーとタクの子
♂ 縞縞(2015年)旭山動物園生まれ 2017年来園
♂ まるお(2018年)当園生まれ シーとタクの子
♂ 和(2019年)富山市ファミリーパーク生まれ 2020年来園
♂ かずのこ(2021年)当園生まれ ニコと和の子
1980年に中国(西安市)から日中友好の動物大使として贈られたのが飼育の始まりです。現在は、7頭のレッサーパンダが暮らしています。
話題になった千葉市動物公園の「風太」くんや、大阪の天王寺動物園に行った「シュウナ」は当園生まれです。
リンゴが大好物で、主食の竹の葉は毎日動物園の裏山から新鮮な竹を切って与えています。口に合わないと“プイッ”と横を向いてしまい食べてくれないグルメな性格の持ち主です。
一般的には
【生息地】
中国南部、ネパール、インドのアッサム地方、ヒマラヤ山脈、ミャンマー北部の高地
【食べ物】
(野生) 竹の葉・タケノコ・果実・小動物・鳥のたまご等
(動物園)竹の葉・リンゴ・煮人参・煮サツマイモ・オレンジ、ブドウ、ミルク
【大きさ】
50~60cm 4~6kg
【寿 命】
野生:10年ほど 動物園:13~17年ほど
【生息数】
生息数は推定2500~10000頭ほどで、IUCNのレッドリストで絶滅危惧種(Endangered)に指定されている。森林伐採により生息地が減少。日本では約280頭を飼育。
【特 徴】
しましまの長いしっぽと鋭い爪をもつ。
【生 態】
オスもメスの自分のなわばりをもち、単独で行動する。朝と夕方の薄暗い時間帯に活発に行動する(薄明薄暮活動性)。
冬の繁殖期になると、オスもメスも行動範囲を広げ、オスとメスが出会い、交尾をする。夏に出産し、仔育ては母親1頭のみで行う。
赤ちゃんは生後3か月頃から巣穴から出歩き始め、生後1年までには母親から離れて単独で暮らし始める。
飼育日誌より
2023.10.11
シセンレッサーパンダ ニコ仔(93日齢)プレ公開。静かに見てくれるお客様の前ではガラスの目の前にいることが多い。ガラス越しに遊んでいた様子。キャットウォークの一番上から難なく降りられるようになった。回収した竹にむかって吠えてとびかかる。
2023.10.06
シセンレッサーパンダ 仔(89日齢)キーパー用扉の前で寝ていることが多い。
2023.10.02
シセンレッサーパンダ ニコ仔 85日齢 初めて室内展示室(目隠し)に出す。怖がる様子もなく母親について外へ出ていき、そのまま寝室へは戻ってこない。床の上で寝たり真ん中のテーブルの上で寝たり自由に過ごしている。テーブルには上がれるがおりられないためスロープを設置する。
2023.09.27
シセンレッサーパンダ ニコ仔(75日齢)巣箱から出ている時間が増えてきた。飼育員がいるのが見えていても巣箱から出てくることがある。
2023.09.26
シセンレッサーパンダ ニコ仔(78日齢)午後はよく外へ出ている。お客さんから見える位置にも一頭で歩いていく。巣箱の中で何度も母親にプロレスを仕掛ける様子が観察される。