飼育日誌

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サバンナの心優しき巨獣

シロサイ

哺乳綱 奇蹄目 サイ科

日本平動物園では

♀ サイコ(1981年)和歌山県南紀白浜アドベンチャーワールド生まれ、開園20周年を記念して1989年に来園 
♂ タロウ(1982年)九州自然動物園公園生まれ、2001年秋吉台自然動物公園から来園 

サイコとタロウの2頭で暮らしています。
サイコはおっとりして優しく、タロウは神経質なところがあり、音や気配に非常に敏感です。

11:45頃に放飼場でランチタイム、15:30頃に寝室へ収容しディナータイムを行っています。

動物園まつりでは、「サイさんさわらせてくだサイ」というイベントを開催しています。
お客さんはサイと檻越しに対面し、顔や角に触ることもできます。

一般的には

生息地 アフリカ南部の乾燥した草原
    (南アフリカ共和国、スーダン、ウガンダ、コンゴ、中央アフリカなど)。
    シロサイの全個体数の約93%が南アフリカ共和国に生息しているそうです。
食べ物 動物園ではスーダン乾草、ヘイキューブ、フスマ、甘藷、人参、キャベツ
大きさ 3.3m~4.2m
寿命  約45~50年

【亜種】
 シロサイには、キタシロサイとミナミシロサイの2亜種がいます。
 キタシロサイは内戦などで保護活動ができず、ほぼ絶滅状態です。
 ミナミシロサイは1895年頃、南アフリカ共和国に20頭が残るのみにまで減少しましたが、手厚い保護努力により現在では約2万頭にまで回復しています。

【形態】
・サイ科の中で最も大きな種の1つです(インドサイの方が大きいという見解もあります)。
・2本の角を持ちます。長さ60cmほどの角で、約5kgもの重さがあります。
・サイの角は、爪や髪の毛と似たケラチンというタンパク質の繊維が固まり、何層にも積み重なったものです(皮角)。
 1か月でおよそ5mm伸びるという報告もあります。一生伸び続け、最大161cmになった記録があります。
・4肢は、前後ともに3本ずつの指があり、それぞれに蹄がついています。
・幅の広い口が特徴で、地面の草を食べるのに適しています。
・門歯と切歯がなく、前臼歯12本、後臼歯8本の合計20本の歯があります。
・嗅覚と聴覚が発達していますが、視覚はあまり良くないようです(約30m離れると識別できないという説も)。
・耳と尾の先にのみ毛があります。

【生態】
・サイ科の中で最も社会性が強く、性格は最も穏やかだと言われています。
 群居性にとみ、時に6~7頭の群れをなすこともあります。
・同じ場所に排便し、行動圏の標識としています。
 生息地では、排便場所に糞が3m以上積み重なっていることもあるそうです。
・泥浴びによって、肌の乾燥を防ぎ寄生虫を落とすなど、皮膚を守っています。
・時速40~50kmで走ることができます。
・年間通して繁殖は可能で、交尾期にはオス同士の戦いがあり、勝ったオスがメスを獲得します。
・本気で怒らせると、鋭い角と巨体から生み出される突進で、時にライオンに勝つこともあると言います。
 しかし、実際にライオンやゾウと戦った時のサイの勝率はかなり低いそうです。

【繁殖生理】
・性成熟:♀4~8歳 ♂10~12歳
・繁殖可能年齢:5.6~31.1歳
・発情周期:約30日の短い周期と約70日の長い周期が確認されていますが、いまだに不明な点が多いです。
・妊娠期間:15~18ヶ月、1産1子
・寿命:45~50年

【人間との関係】
 アジアでは、サイの角には解熱や催淫などの効果があると信じられ、漢方薬として利用されてきました。
現在は、富裕層の間で、滋養強壮や二日酔いに効く高価な贈り物としてもてはやされています。
ヨーロッパでは、角の杯で飲むと長生きすると言われていたこともあるとか。

 しかし、サイの角は人間の髪の毛や爪と同じ成分でできており、科学的な薬効は証明されていません。

 イエメンなど中近東の国では、成人男性が持つ短剣の柄として使われることもあります。

 そのため、密猟が絶えず、近年は毎年400~600頭が犠牲になっていると報告されています。

【語源】
 アフリカには2種類のサイがおり、一方は口が横に大きなサイ、もう一方は口先がとがったサイでした。
現地の人は口が大きなサイのことを、“Widge Rhino(口の幅が広いサイ)”と呼んでいました。
ある日、誰かが“Widge Rhino”を『White Rhino』と聞き間違え、
 「一方が White(シロ)なら、もう一方は Black(クロ)にしよう。」
こうして、この2種類のサイはそれぞれシロサイ、クロサイと呼ばれるようになった…という説が有力です。

英名では、それぞれSquare-lipped rhinoceros、Hooked-lipped rhinocerosと呼ばれることもあります。

『犀』という漢字は、姿はウシに似ているが、尾に剛毛がある特徴から造形された字です。

飼育日誌より

2016.06.04
シロサイ サイコ(♀)タロウ(♂)共に泥浴び。(♀)泥浴びをした後走り回る。

2016.01.02
シロサイ タロウ(♂)右耳から採血実施する。

2015.12.23
シロサイ サイコ(♀)タロウ(♂)チモシー乾草の採食が特に良い。

2015.12.01
シロサイ サイコ(♀)タロウ(♂)衝突あり。(♂)左頬に長い傷を負う。共に泥浴びする。

2015.11.12
シロサイ サイコ(♀)タロウ(♂)共に傷は完治する。明日からは様子見とする。

でっきぶらしより

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