でっきぶらし(News Paper)

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216号(2014年02月)2ページ

祝 グランドオープン!その4(レッサーパンダ館・ビジターセンター・ペンギン館)

 平成24年10月17日、エントランスゲートから続く正面のエリアに、レッサーパンダ館・ビジターセンター・ペンギン館が同時にオープンしました。
 レッサーパンダ館は、見せ方が異なる2つの屋外展示場と、ビジターセンター内の屋内展示場があります。屋外展示場は、脱出防止用の水モートを造り、ストレスを感じさせないようある程度動物との距離をとった施設と、ガラス越しに間近で観察できる施設があります。屋内展示場は、雨天対応型で空調の効いたビジターセンターの中からゆっくりとレッサーパンダを観察できます。
 展示施設は、吊り橋や螺旋階段、樹木、あづま屋など高低差のある立体的な環境を作ることにより、レッサーパンダの運動能力が充分に発揮できる施設となっています。また、来園者からは高低差のある動線によって、いろいろな方向から動物を観察をすることができます。自然の中で自由に動き回るレッサーパンダの愛らしい姿を観ることにより、楽しさや癒しを感じてもらえればと思います。
 レッサーパンダのイベントとしては、毎日午前11時30分頃から飼育員がガイドをする「レッサーパンダのおやつタイム」があります。おやつのリンゴを器用に手で持って食べているかわいらしい様子を間近で見ることができます。
 レッサーパンダ館の左手には、レッサーパンダ飼育棟があります。ここは、動物園の使命である
「種の保存」を目的とする施設で、レッサーパンダの種別調整園として全国のレッサーパンダ繁殖基地を目指し造りました。10か所の寝室とそれに繋がった5か所の放飼場があります。繁殖が主な目的のため、出来る限り静かな環境を造りました。中には、室内展示室、人工飼育室、調理場などがあり、万が一、人工保育になってしまった場合は、成長段階や哺乳の様子が来園者からも観ることができるようにしました。また、種の保存に貢献した老齢個体も、老後をゆっくりと過ごせるような配慮もしていきます。
 ビジターセンターは、種の保存、調査研究、学習教育活動、市内の観光施設紹介など多目的な情報発信の場です。動物園の中心に位置し、動物園の歴史、繁殖賞の紹介、動物園の大きな役割である「種の保存」などのサイン掲示のほか、通常は骨格標本や剥製の展示を行っています。また、「うんこ展」などの企画展やイベント、体験学習、講習会の会場ともなり、来園者が集い人と動物と自然のつながりを学ぶと共に、「種の保存」・「命」・「環境」の大切さを伝える施設になっています。
 ペンギン館は、生息地の修景を模した陸地で、まったりとくつろいでいるペンギンの「静の姿」や、水に飛び込む姿、水面・水中を飛ぶように泳ぎ回る「動の姿」を観客通路の柵越しに観ることができます。また、空調完備の館内からは、ガラス越しにより間近に水中を泳ぐ姿を、横あるいは真下など、様々な角度から観ることができる施設です。イベントとしては、飼育員がガイドをしながらペンギンに餌を与える「ペンギンのお食事タイム」が、毎日午後2時45分頃から行われています。土日・祝日は、特別にお客様も餌のアジをペンギンにあげることができますので、ぜひ参加してください。                   

飼育担当課長 柿島 安博

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