でっきぶらし(News Paper)

49号の2ページへ »

バーバリシープ

 バーバリシープは、動物園でよく見かける動物の一つです。身長は、大きくてがっちりとしていて、体長は一三〇〜一九〇センチ、体重は個体により五〇〜一一五キロと差があります。頭部は長いが、優美で、額は広く、二本の角は長くて曲がっています。角は、雄で八〇センチ、雌で四〇センチほどになります。この角には少し凸凹があり、ひだができています。
 毛並みは厚く、かたくざらざらしていてそれほど密生ではありませんが、その上を短いちぢれ毛が被っています。首の下と前肢のつけ根では、他の部分より長くなっています。
 生息地は、北アフリカのエジプト、エチオピアの山岳地帯、チャド北部などで、スーダンにもいくつかの群れがいるようです。ふつう人間が近寄れない山岳部の岩の多い斜面に住んでいます。彼等は少数の家族グループをつくって生活しています。
 交尾期になると、雄どおしが激しく争います。頭を下げ、角を振りたてて相手に突き進んでいきます。また、角をからませて狭い岩棚の上で押しあったりもします。妊娠期間は一五四〜一六一日で、一腹一〜三頭の子が生まれます。寿命は、十五年ほどです。

49号の2ページへ »