でっきぶらし(News Paper)

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158号(2004年03月)5ページ

動物園実習を終えて 帝京科学大学  村松彩子

 私は、普段飼育することのできない動物達の世話をしてみたいと思っていたのと、動物園ではどのような仕事をしているのか自分で体験してみたいと思っていたので、今回日本平動物園で飼育実習をさせていただきました。

 動物園でのはじめの1週間は、動物園内にある動物病院で実習させていただきました。病院では、入院している動物達のケージや部屋の掃除、餌作りなどをしました。動物によって餌は違うし、餌の切り方も違うので、それを覚えるのが大変でした。他には、小型の動物の巣箱を作りました。動物園で大工のような仕事をするとは思ってなかったので、驚きました。時間があるときには検便のやり方を教わり、実際に顕微鏡で見させていただきました。しかし、どれが寄生虫の卵なのか全く分かりませんでした。 また、病院では野生のトビを保護していて、そのトビが元気になったので、放鳥しにも行きました。病院には、種類を問わずいろんな動物がいるので、餌を覚えることが一番大変でしたが、それだけ勉強になりました。

 実習2週間目は、こども動物園で実習させていただきました。ここでは主にレッサーパンダの飼育を手伝わせていただきました。レッサーパンダには、スティック状にしたリンゴを直接手渡ししたり、触ることができたりと夢のような体験をすることができました。

 そして、病院にいたときにはお客さんとの関わりがなかったのですが、こども動物園では、お客さんがいるところで作業をしなければならないので、緊張しました。また、レッサーパンダの看板作りもやらせていただきました。看板といってもパソコンで作るので、簡単にできると思っていましたが、どのようにしたら見やすくて、人目を引く看板ができるのか凄く悩みました。他にも、レッサーパンダの食べる竹をとりに行ったり、子ウサギにミルクを与えたりといろいろな作業の手伝いをさせていただきました。

 2週間の実習を終えて、動物園には展示されている動物以外にも飼育されている動物がいること、動物園の仕事は飼育だけではなく、大工のような仕事があったり、事務的なパソコンを使用した仕事があったりと様々であることが分かりました。また、動物のことだけでなく、お客さんのことも考えなければならないので、大変な仕事であることを改めて感じました。そして、実習ではいろんな動物を間近で見ることができ、見ることだけではなく触れ合うこともできて本当にいい経験になりました。ありがとうございました。

 今回は、飼育実習だったのですが、学芸員のような作業(看板作り)や検便をさせていただけたので、凄く勉強になりました。2週間だけでは動物園のすべてを知ることはできませんが、実習へ行って今までとは違う動物園を知ることができて良かったです。2週間本当にお世話になりました。

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