今年も早いもので残り１か月となりました。この時期になると、全国的にも温暖な気候の静岡でも、肌寒く感じる毎日を過ごしております。

さて、少し前の話になりますが、11月４日に日本平動物園に１羽のオスのフンボルトペンギンがやってきました。横浜の野毛山動物園からやってきたこの新しいペンギン君の名前は「コスモ」君といいます。

日本平動物園ではコスモ君がやってくる前に、すでに１８羽のフンボルトペンギンを飼育していました。「そんなにたくさんペンギンがいるのになぜ遠い横浜からコスモ君がやってきたの？」と疑問を持たれた方もいるかもしれません。

実はコスモ君以外のペンギンたちはほとんどが兄弟であったりいとこであったり、とても近い親戚同士なのです。彼らはオスとメスがお互いに気に入るとカップルが成立して、巣作りをしたり卵を産んだりするのですが、血のつながりがとても濃いと、ヒナが生まれても体が弱かったり、すぐに病気になってしまうことがあります。

そこで、血のつながりの遠いコスモ君に日本平動物園に新たに加わってもらって、新しいヒナを産んでもらいたいと考えています。

さてそのコスモ君ですが、日本平動物園に来て３週間くらい経ちましたが、他の仲間と一緒に泳いだり、ご飯のアジも勢いよく食べて、元気いっぱいです。はやくコスモ君にかわいいお嫁さんができてくれればと願ってやまない飼育担当者でした。

（コスモ君の右側の翼に赤い細い輪っかがついているのが目印です）