でっきぶらし(News Paper)

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217号(2014年04月)1ページ

オオアリクイ『フジオ』来園!

 恩賜上野動物園からオオアリクイのフジオが来園しました。オオアリクイは中南米に生息する、その名のとおり蟻を主食とする動物です。野生下で絶滅が心配されていて、日本国内には12頭しか飼育されていないという貴重な動物です。日本平動物園では長い間、ジョッキーおじいちゃんやムチャチャおばあちゃんといったお年を召した、貫禄はあるけど動きはぎこちない2頭がみなさまをお出迎えしていました。そして、おととし、若いメスのヒナが来園し、そのヒナちゃんのお婿さんとして、今度はフジオが恩賜上野動物園からやってきてくれました。(現在ジョッキーは亡くなっています。)中南米の生き物なので寒さに弱く今は室内で生活していますが、ちょうどこのでっきぶらしが発行されるころにはお外デビューを果たしていると思います。ぽかぽか陽気の中、若さ溢れる活動的な姿でお迎えしてくれることでしょう。若い2頭の元気な姿を見に来てくださいね。
 また、同時期にアビシニアコロブスの『キャサリン』と、シロガオサキの『ヨツバ』がお嫁入りしました。どちらもサルの仲間ですが、コロブスのキャサリンが夫のロンとおそろいの白黒なのに対して、シロガオサキのヨツバは夫のミツオの白黒の毛色とは全く違い、おしゃれな模様の入った茶色の姿です。そのため全く雰囲気の違う両夫婦ですが、よーく見てみると、どちらの夫婦も、やっぱりお嫁さんの方がかわいい顔をしているなあと私は思います。・・・みなさまはどうでしょう?動物園へお越しの際は、是非この夫婦を見てみて、どちらがお嫁さんか当ててみてください。動物園にはシロガオサキのほかにもオスとメスで特徴の違う動物が色々いますので、その見分け方に注目して園内を回ってみるのも面白いですよ。

■ドキドキバレンタインウィーク終了■

 今年も動物園ではドキドキバレンタインウィークを開催し、期間中に色々な『ドキドキする』イベントを行いました。他のイベントの期間には行わなかった「ハート型の餌のプレゼント」や「バックヤードツアー」などには、予想外にたくさんのお客さんに来ていただき、うれしい悲鳴をあげさせていただきました。ハートの餌と動物の2ショットはとてもかわいらしいのですが、当の動物たちは普段と違うエサの形にドキドキ!頭の良いシシオザルはいつもより時間をかけて慎重に食べていたようです。一方で、プレーリードッグはいつもと違うハート型のエサでも、気にせずムシャムシャ。動物やその子の性格で反応が違うのが面白いですね。今後も動物園のイベントはホームページに掲載していきますので、是非チェックしてから動物園にお越しください。きっと、楽しみが倍増すると思います。

飼育係 中村 あゆみ

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