でっきぶらし(News Paper)

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212号(2013年06月)6ページ

スポットガイドだよりNo1

《3月17日 小型サル》

 3月17日(日)・13:30より、小型サルのzooスポットガイドを行いました。
 このゾーンは御承知の方々も多いかと思いますが、その名の通り、様々な小型のサル類を集めた施設で、当園では古参?の施設になります。小さな小さなサル達が身軽に(と言うかチョコチョコと)収容舎内の放飼場を動き回る姿には、結構、固定のファンがいて、それもあったのでしょうか?かなり沢山の参加者の皆さんが集まって下さいました。
今回は、この小型サルの担当者に副担当者が補助をしてガイドを進行する形式を執り、各小型サルの解説以外にも、彼ら小型サルが日常的に与えられている各種の餌も、実物がそのまま直に紹介され、それを間近に眼にした子供達は、興味津々の様子でした。
 さて、今回のスポットガイドを行っている最中に気がついた事ですが、私達の様な飼育員にとってごく当たり前になっていて、正直、気にも留めない事柄を、観客の皆さんは驚く事がある…そんな事実に直面しました。それは、小型サルの【鳴き声】に関しての事です。
小型サル達は、聞く人間の個人差があるとは思いますが、非常に特徴的な…まるで小鳥が囀ったり(さえずったり)秋の昆虫が羽根を擦り合わせて出す様な声音で鳴きます。文字で表現するなら、それこそ個人的な意見ですが『チィチィ』とか『チチッチチッ』と表記するのがおそらく一番感覚的に近いのではないかと思います。この【鳴き声】に驚いたり感心したりしている方々が結構いらっしゃったので、こちらの方がその反応に少し驚いたり感心したくらいでした。何と言うか…私達は職業的な感覚で動物を観察している事が多いので、そうした【飼育員にとって当たり前】の現実を一般の皆さんが御存知ない事に、なかなか気づかないのかも知れません。これは、今後の大きな課題に成ると思います。
 そんな、私達飼育員が反対に色々な事を考えさせられる事があったり、ガイドの終盤近くになってガイド会場のすぐ傍に迷子のお子さんが現れたりしましたが、ガイド自体は非常に大成功でした。
 担当者並びに副担当者、本当にお疲れ様でした。

ZOOスポットガイド班長 長谷川 裕

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