でっきぶらし(News Paper)

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種保存会議を開催して

 静岡県男女共同参画センター「あざれあ」において、第15回種保存会議が11月7〜8日に、開催されました。この会議は、希少な野生動物の保護や繁殖などを図るために(社)日本動物園水族館協会(以後「日動水」と略す)が主催となって隔年開催され、今年は当園が担当して行ないました。
 今回全国の動物園や水族館の職員はもちろん、環境省をはじめ、こうした希少種の保護に携わっている関係団体の方々など200名を超す人たちが一堂に集まりました。
 会議の内容として、1日目の午前中は「域内保全」をテーマに?「日本の野生動物の現状とその保全(生息域内と生息域外の保全と協働)」(環境省の北橋野生生物専門官)、?「日動水協の域内活動」(海の中道海洋科学博物館の岩田海洋動物課副長)?「日本に生息する高山性のライチョウの現状」(宮野大町山岳博物館副館長)といった3題の課題講演があり、日本で行われている希少種の保護の現状が報告されました。
 日動水では哺乳類、鳥類、両生類、爬虫類、魚類の中から希少種154種を選び、動物園や水族館が手分けして、国内の血統登録を行っています。当園ではオオアリクイとレッサーパンダの個体の登録や繁殖のための移動を調整(動物の仲人)をしています。午後は、こうした血統登録担当者が中心になって分科会を開き、これらの希少種の繁殖計画や現在抱えている問題等を討議しました。
 2日目は秋篠宮文仁親王殿下が日動水の総裁としてご臨席になり、東邦大学の長谷川博先生による「絶滅危惧種アホウドリの保護」の特別講演を聴講なさいました。
 秋篠宮文仁親王殿下は前日のお昼頃静岡に御到着され、駅前にある静岡科学館「るくる」をご視察後、午後2時過ぎより日本平動物園を2時間ほどご視察されました。こうした皇室の方のご訪問は当園では初めてのことだったので、会議と園内のご視察に対しての宮内庁や警察との打ち合わせで、会議前日までバタバタしていました。
 種保存会議の当日は、全員出勤で臨み、会議の担当となった人たちはいつもの作業着ではなく、ワイシャツにネクタイ姿となり、凛々しい姿に大変身!会議の受付や照明、マイク係、案内係、昼食配布係などを担当し、会場内を動き回わっていました。私は履き慣れないヒールのある靴で、階段を上り下りしたせいで、足は棒状態となってしまい、大変でした。やっぱり長靴の方が合っているかも〜
 また園内ご視察の係になった職員は、各獣前に立ち、来園者に注意を払い、ご視察が滞りなく済むよう、気を配っていました。
 お天気にも恵まれ、動物園全員の力で、無事会議を終えることができ、今はほっとしています。この会議で話し合われたことが、実を結び、日本の希少種はもちろんのこと血統管理している種が将来に向けて、なんとか、子孫を増やしていけたらいいなあと思います。
(八木 智子)

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