でっきぶらし(News Paper)

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39号(1984年06月)12ページ

野生傷病鳥獣保護で、てんてこまい!! ツバメ・ムクドリ・・・

(八木智子)
 さて続いては、恒例のツバメ、ムクドリなどの雛たちの登場です。雛を育てていくには、『おなかすいたよー!』とピーピー鳴いて大きな口を開けた時に、『さあ、食べて』とやさしく、すり餌やミルウォームを与える事がとても大切です。
 以前は、動物病院や飼育課に置いて面倒を見ていたのですが、職員がそこにいなくなってしまうことが多く、どうしても餌を与える回数が少なくなり、放鳥できるのはごくわずかといった状態でした。
 『あの〜、雛が巣から落ちてしまって、かわいそうなので持ってきました。』と動物園に届けてくれるのに、こちらで育てることができず・・・。少々罪の意識が心の中でモヤモヤしていました。
 今は、入口の事務所の皆さんの御協力のもとに、持ちこまれた雛たちは、大きな口を開けるとすぐに餌がもらえるようになり、放鳥の数もぐんと増えてきています。
 しかし、こうして育てられた鳥は自力で餌を取ることができるようになるか、疑問が残ります。6月7日に6羽のツバメが帰ってこなくなり、うまくいったかなと思っていると、『今朝リングをつけたツバメが2羽飛んできて、とても馴れていて、大きな口を開けて餌をねだるのですが、どうしたら良いでしょうか?』と、北沼上の方より電話があり、再び保護収容されましたが、リングを付けたこのツバメ君たち、来年も見る事ができるでしょうか?

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