でっきぶらし(News Paper)

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39号(1984年06月)1ページ

角の種類その4 「額小角」

 キリンの角は、他の動物の角とは異なり、皮フでつつまれています。その皮フの中に骨の芯が入っていますが、子供のころは頭の骨と離れており、成長するにしたがってくっついてきます。オスにもメスにも角はあります。
 キリンはアフリカ大陸の広い範囲に生息しているので、生息地によって大小なり模様や体の一部が異なり、角の数もちがいます。亜種は12ぐらいに分けられます。
 頭の頂上にある2本の角を主角といい、すべてのキリンにあります。北の地方に生息しているキリンには、目の上の中央部に前角が1本ありますが、南に行くにしたがい、その前角が短くなってゆき、まったくないキリンもいます。この他に、地方によっては後頭部に2本の短い後頭角があるキリンもいます。ですから、キリンの角は個体によって異なり、2〜5本ということになります。
 シカ、ウシ、サイの角は武器として使うことができますが、身長が高く、皮フのかぶった短い角では、武器として使うこともありません。
 他にキリン科はオカピ属にも分けられますが、オカピは同じような角がオスだけにあります。
 今度、当園のキリンの角の数を調べてみて下さい。

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