でっきぶらし(News Paper)

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118号(1997年07月)7ページ

実習を終えて 

九州東海大学 千原愛美 
 こんにちは。8月20日から25日までの6日間、学芸員実習をさせていただきました九州東海大学の千原です。みなさまに中学生か高校生みたいだと言われましたが、花も恥らう21才の大人料金です。田村亮子と同い年です。
 日本平動物園は静岡市出身の私にとって一番慣れ親しんできた動物園なので、その舞台裏をのぞけるということでとても楽しみでした。サイ、ダチョウ、カピパラ、小型サルの飼育を手伝わせていただいたのですが、カピパラの、食べ物以外は何に対しても無関心そうなあの態度には少し感動してしまいました。あそこまでキレーに無視されるのもすがすがしい・・・。サイは触ったら、もしかしたら恐竜じゃなかろうかという感触だったし、ダチョウは近くにいったら蹴り飛ばされそうだったし、今では最初に描いていたイメージと少し離れた動物たちになっています。
 他の動物たちもたくさん見学させていただきました。その度に担当の飼育係の方が動物に触れるようにしてくださったり、普通じゃ入れないようなところに入れたり、毎日感激しまくっていました。私の、バカみたいな質問にもわかりやすく答えてくださって、すごいなあ、さすが住み良い街、静岡の人間だ、などとわけのわからないことを考えながら、うれしい気持ちでいっぱいでした。
 私の実習生活はというと、普通だんだん働ける人間へと成長していくものだと思うのですが、5日目にして包丁で指を切り、子供動物園にかけこみ、消毒をしてもらいつつ、念のため今度は動物病院へかけこんで手当をしてもらい、水仕事をひかえなければならない使えない人間になり下がったという、世にも格好悪い最終日を迎えてしまいました。やはりどんな仕事でも一朝一夕じゃままならないということでしょうか。
 最後になりますが、6日間本当にお世話になりました。また遊びにきます。佐野さん、教えていただいたホース使い、学校で自慢しますね。

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