でっきぶらし(News Paper)

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89号(1992年09月)9ページ

あらかると【オランウータン・ベリーの妊娠】

 オランウータン、ベリーの妊娠が確実になりました。今は亡きクリコがベリーの相手であるジュンを出産したのは、一九八二年五月三十一日ですから、実に十年ぶりの朗報です。
 ベリーが横浜の野毛山動物園より来園したのは、一九八五年六月二十八日のこと。まだ二才半ぐらいでしたが、ジュンの将来のお嫁さんとして迎えられたのです。
 初潮がきた後は、月経の周期の確認をする為に、朝一番の検温をしています。いわゆる基礎体温の流れ、低温期から高温期のリズムが一定になり、かつ交尾をしばしば確認、期待は日毎に高まってきていました。
 今年の夏、いつものパターン、三十六度七分以上が月経の予定日になっても続き、それが更に次の予定日になっても体温は下がりませんでした。
 これはいよいよ本物と、獣医に尿検査をお願いしたところプラスの反応です。そして、しばらくすると乳首やお腹が大きくなってきて、つわりと思える状態も見られるように。
 餌は、リンゴ、オレンジ、パイン、バナナ、煮イモ、煮ニンジン、トマト、パン、ミルク、ヨーグルト、タマゴ等ですが、ひどい時は、トマト、パン、ミルク、ヨーグルトしか受けつけず、しかもそれすら吐いてしまうこともありました。
 今は悪いなりに落ちつき、トマト、パン、ミルク、ヨーグルトは必ず食べ、他のものは食べたり食べなかったりの日が続いています。
 お腹も横に張ってきていかにもせつなそうです。だもので朝と夕方にはミルクを飲ませながら横腹をさすってやっています。又、あまりにも体がだるいのか、台の上で寝そべったままおしっこをして体をびしょびしょにぬらしてしまうこともあります。
 ふだんは体をぬらすのを大変嫌うのにと思いつつ、汚れた体をタオルでふいてあげるのですが、これは出産するまで続くかもしれません。何はともあれ、ここはベリーの頑張りどころです。
 それまで、私にやれることは何でも、お腹をさすってやったり、おしっこで汚れた体をふいてあげたりして、ひたすら応援です。
(池ヶ谷正志)

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