でっきぶらし(News Paper)

一覧へ戻る

« 258号の5ページへ258号の7ページへ »

258号(2021年02月)6ページ

実習生だより

 9月11日~14日の4日間、日本平動物園でインターンに参加させていただきました。海洋学部に通っていながらですが、私は海棲生物よりも陸棲生物が好きで、幼いころから様々な動物園へ両親に連れて行ってもらっていました。祖父が獣医であったためか、様々な動物に触れる機会があったので、苦手な動物はいないと言い切れるほどどの動物も大好きなので、将来は動物に携わる仕事をしたいと考えています。小学6年生の時にこちらに訪れて、飼育係になるためにはどうすればいいかと聞きまわった記憶もあります。そんな大好きな空間でインターンができると決定した時とても嬉しく、とても緊張していました。

 私の担当させていただいた場所は猛獣館とフライングメガドームでした。特に好きなホッキョクグマとネコ科の動物の担当になるとは思ってはおらず、聞いた時からワクワクが止まりませんでした。

 1日目と3日目はブチハイエナのツキとセレン、シロフクロウ、ホッキョクグマのロッシーとバニラ、フライングメガドームのインカアジサシやフラミンゴ、カモやペリカン、ホオジロカンムリツルとトキやクモザル、別の場所にいるツルやクジャクのお世話をお手伝いさせて頂きました。それぞれ食べるものもタイミングも違うので餌の時間と掃除の時間、動物たちの移動の時間にひたすら追われていてあっという間でした。そこで気づいたのは餌をあげている際、掃除のときの糞の様子、展示中の行動などすべて把握して、しっかり管理などをしていたところに驚きました。掃除や給餌でひたすら動き回っていたのにも関わらず、動きながら把握していたことはすごいことだと思いました。初めてのインターンだったので慣れておらず、苦戦はしたものの、全く疲れがこないほど夢中になっていてとても充実していました。2日目と4日目はライオンのキング、マッチ、ムールとピューマの若いペア、リンカーンとエリザベス、アムールトラのナナ、フジとノゾミ、ジャガーの卯月小助、ミーアキャット達、ゴマフアザラシのソウヤ、ソラ、シズの飼育をお手伝いしました。大量のお肉の用意と運搬にとても苦労しました。ですが、いつもガラス越しで見ていた動物たちが檻越しですが触れられるほど近くにいて、動物もこちらを目で追いかけて認識している姿を見て感動しました。実家で犬を飼っているので警戒されてしまうか心配でしたが、自分が用意したお肉を美味しそうに頬張っている姿を見てほっとしていました。動物たちが鉢合わせにならないように常に移動を繰り返しては餌を与え、掃除を行いました。ネコ科の動物は外展示が多く、雨で泥はねも多く見られたのでガラス掃除が大変でした。でも、徐々に慣れてきて楽しくなっていました。そして、同じネコ科でも違う部分が多くとても驚いた部分がたくさんありました。

 学校では決して学ぶことができないことをたくさん学ぶことができ、飼育係のお仕事の内容もしっかり知ることができ、本当に貴重な体験をすることができました。まだまだ書きたいことがたくさんあるぐらい、このインターンはあっという間でとても充実していました。また来たいぐらいです。一生の思い出となりました。4日間という短い間ですが、お世話になりました。          

(坂口 未記)

« 258号の5ページへ258号の7ページへ »

一覧へ戻る

ページの先頭へ