でっきぶらし(News Paper)

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244号(2018年10月)9ページ

スポットガイドだより ★8月19日 シロサイ

 8月19日にシロサイのスポットガイドを行いました。からっと晴れてとても天気のいい日ではありましたが、とても暑い日でした。暑い中でも、スポットガイドの他にも多くのイベントがあったこともあり、お客様もたくさん来ていただいてのガイドスタートとなりました。スポットガイドのために、いつものガイドでは持っていないデッキブラシで体をこすってあげながら、解説をしました。実は、シロサイ達はデッキブラシでマッサージされるのが大好きです。皮膚が固いので硬いデッキブラシで擦ってもらうと気持ちいいらしく、特に自分たちでは痒くても届かない背中や頭の上などがお気に入りです。気持ちよくなると、後ろ足を伸ばして、伸びをしているような体制になり、しっぽがクルリと豚のしっぽのように巻くのですぐに気持ちいいのだとわかります。風が吹いていたので、サイ達についている砂ぼこりが舞い上がってしまいましたが、お客様も珍しいようでマッサージをしているだけで、たくさんの方が集まってくださいました。ガイドとしては、当園で飼育している2頭のシロサイである、サイコとタロウの見分け方から説明しました。サイコとタロウの見分け方は角の形が違うことです。しかし、ここで私の誤算が…デッキブラシで体をこすってもらい、気持ちよくなったサイ達は頭を下げてしまい全然顔をみせてくれません(泣)いつものガイドよりも、時間がかかりながらなんとか見比べてもらいました。サイの角は、髪の毛や爪と同じタンパク質でできています。角と角の間を見ると毛羽立っているため、髪の毛が集まってできたことがよくわかります。壁や石などに擦りつけていない部分は毛羽立っているのです。そのため、サイの角はそのサイが死ぬまでずっと伸び続けるものになります。タロウとサイコは、同じ展示場の中でも角をこするお気に入りのポイントが違ったり、顔の動かし方が違うので、角の形がそれぞれ違います。今度サイを見る時には是非、角の形の違いを確認してみて下さい。その後、昔亡くなってしまったサイタロウの角に実際にさわってもらいました。元々、亡くなるまで生えていたものなので、根本の部分が残っています。よく見ると物凄い密度で毛のように生えているのがわかるので、次のスポットガイドや特別イベントの時には、ぜひ見に来て下さい。
(井上 志保)

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