でっきぶらし(News Paper)

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244号(2018年10月)7ページ

スポットガイドだより ★7月15日 ヘビ

 7月15日には虫類館でヘビのスポットガイドを行いました。動物の中でもちょっとマニアックなヘビのスポットガイドということで、ガイドを聞きに来てもらえるか少し心配していましたが、ありがたいことにたくさんのお客さんに来てもらえました。
 今年からは虫類の担当になり、自分もは虫類について勉強中の身で何を話そうか悩みましたが、当日は動物の体の色について知ってもらおうと思い、は虫類館の通路で展示されている白いヘビのガイドをしました。この白いヘビはテキサスラットスネークというヘビですが、このヘビ、本当は白くないんです。なので、看板には「リューシスティック」と名前の前に書いてあります。これは白変種という意味になります。あまり聞きなれない言葉ですよね。白い動物についてよく聞くのは「アルビノ」という言葉ではないでしょうか。どちらも白い動物のことを指すときに使うんですが、実はこの2つ全く違うものなのです。
 簡単に説明すると、リューシスティック(白変種)とは突然変異がもとになって白くなっているものをいいます。ホワイトタイガーやホワイトライオンなどがこの白変種になります。逆にアルビノとは先天的にメラニン色素(黒くなる肌の色や髪の毛の色などに関する色素)の欠乏するものをいいます。よく見るのは白いマウスや白いウサギなどです。もちろんヘビにもいます。一見同じように見えるのですがこの2つには見分け方があります。その白い動物の目を見てください。リューシスティックの個体は目にもしっかり色素があるので黒っぽい眼をしていますが、アルビノの個体は色素が欠乏しているため赤い眼をしています。
 このように同じような白い動物といってもちゃんとした違いがあります。今回のスポットガイドで動物に関して少しでも違う見方をして、動物園をより楽しんでもらえるきっかけになればうれしいです。スポットガイドに参加していただいた方ありがとうございました!
             (片野 孝太郎)

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