でっきぶらし(News Paper)

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235号(2017年04月)7ページ

スポットガイドだより  ★2月19日 ポニー

 2月19日にふれあい動物園内のポニー舎でスポットガイドを行いました。スポットガイドの開始時間13:30は、ふれあい館・乗馬体験の開始時刻でもあり、お客さんが集まるのか心配していましたが、10名程度の方が足を止めてくださり一安心でした。当日のガイドでは、餌の話や蹄の話、ポニーとウマの違いや人間の体のつくりとの違い、個体紹介などを行いました。今回はその中でも一番お客さんの反応が良かった個体紹介、特に『それぞれの苦手なもの・こと』についてお話ししたいと思います。
 現在ポニー舎では、ウマのレベッカ(♂)、ロバのゴン(♂)、ポニーのつくし(♀)、チェリー(♂)の4頭が生活しています。前に書いたように、4頭それぞれには嫌いなもの、嫌いなことがあります。
 トップバッターはレベッカくん。自分の近くをひらひら~ふわふわ~、ビニール袋やティッシュのようなものが飛んでくると、腰を抜かしてビビりまくり!袋やティッシュの動きに合わせて、行ったり来たりと落ち着きがなくなります。
 次に紹介するのは、ほうきが大嫌いなゴンくん。部屋をきれいにしてあげるため、ほうきとちりとりを持って入るまではいいのですが、いざ、うんちを取ろうとほうきを使うと大変です。ほうきの毛先がじぶんの方に向いた瞬間、狭い部屋の中をぐるぐる逃げ回りプチパニック。逃げている最中、間違えて自らほうきに突っ込んでくることも…
 次は、新入りのつくしです。つくしは2016年6月20日に動物園にやってきました。ほかの3頭とは違い、好奇心旺盛で怖いものなし。まだ日本平に来て日が浅いので、これからなにか発見するかもしれませんが、なにもないことを祈ります。
 最後は、一番厄介なチェリー。チェリーの苦手なものはスプレーです。夏場などのハエが多い時期、脚やおなか回りなどに虫よけスプレーを シューシュー かけます。この シューシュー の音に敏感なチェリーは、全力で逃げようとします。仕方なく別の容器に中身を移し、刷毛を使ってペタペタと虫よけを塗る日々…しかし、最近ようやく解決法を発見しました。その名も、『見えない聞こえない』作戦です。名前のとおり、目も耳も覆って何をされているのかわからなくするという、単純な方法なのですが、効果抜群!おとなしくスプレーをさせてくれました。ほかにもチェ リーにはドライヤーや扇風機など、聞きなれない音の出る苦手なものがありますが、少しずつ克服していけたらと思っています。
 スポットガイドのおわりに、つくしに餌の乾草をあげてもらいました。最初から聞いてくれていた方も、途中からの方も、餌やりのみ参加の方も、貴重な体験を喜んでくださいました。餌の食べ方にも、それぞれ違いがありおもしろいのですが……この話はまた別の機会に。スポットガイドを聞いてくれた皆様、ありがとうございました!

(飼育係 中川 輝美)

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