でっきぶらし(News Paper)

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234号(2017年02月)3ページ

インコのお見合い

 2016年、インコ舎には新しく2羽のインコ(アオボウシインコ、オオハナインコ)が仲間に入りました。新入りのインコがきたら、まずお見合いをします。これから一緒に生活する相手とうまくいくかどうか様子を見ます。今回は、新入りのインコたちのお見合いの様子とお見合いを終えての現在の様子をみなさまにお伝えしたいと思います。
 お見合いには、2段階あります。1段階目は、新入りのインコがいるケージを展示室の中にいれます。その外側にケージを囲う様にして柵を置きます。この状態で数日間インコたちの様子を見ます。この状態で相手を攻撃しようとする行動などが見られなければ第2段階へ進みます。2段階目は、ケージの外側にある柵を外します。これで、ケージ越しにインコ同士が接触出来るようになります。この状態でまた数日間様子を見ます。それでも、攻撃する様な行動が見られなければ新入りのインコを展示室に放して同居生活がスタートします。
 前号でも紹介のあったアオボウシインコは、とても相性のいいペアとなりました。元々インコ舎にいた「ダンテ(♀)」は、新入りの「ジェンマ(♂)」に気がある様でした。お見合いの1段階目から外側の柵の上に乗ったり、2段階目ではケージの上に乗りコミュニケーションをとる姿が見られました。お見合いも順調に進み、同居をスタートしました。同居を始めても喧嘩することなく生活出来ています。現在でも、同じ台の上で一緒に餌を食べたり仲睦まじい様子が見られます。運が良ければ、2羽で仲良く「おはよう!」と言っている姿が見れます。
 オオハナインコでは、元々インコ舎にいた「ハナ(♀)」は、新入りの「はかま(♂)」を気にかける様は見られませんでしたが、攻撃する様な行動はなくスムーズにお見合いが進んで行きました。実際同居を始めると、「ハナ」は「はかま」が気になるのか「はかま」にツンツンとつついたりする行動が見られました。それに対して「はかま」は、やめろ!と大きな声で鳴きはなに怒っていました。次第に、「ハナ」も「はかま」の存在にも慣れて来てつつくことはなくなりました。しかし、同じ台に餌をおくと「はかま」が威嚇して「ハナ」が餌を食べれませんでした。現在は、展示室に新しい台を増やし別々のところで餌を食べています。餌は、別々の所で食べていますが、喧嘩をする様子は見られず同居できています。
 今回紹介したインコ(アオボウシインコ、オオハナインコ)以外にもインコ舎には、おはなしするインコ(オオバタン、キビタイボウシインコ)や体の色がカラフルなインコ(アカコンゴウインコ、モモイロインコ)など見ているだけで楽しくとても珍しいインコたちがいます。
みなさん、ぜひインコ舎にあそびにきてください。

(飼育係 岩下宏美)

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