でっきぶらし(News Paper)

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233号(2016年12月)6ページ

『プレーリードックの家族』

 みなさん、ふれあい動物園で展示しているプレーリードックに、赤ちゃんが生まれたことはご存知でしたか?
今年の3月31日に男の子2頭、女の子1頭、計3頭の赤ちゃんが誕生しました!現在は群れで生活しているのですが、生まれてから3か月程お母さんと一緒にバックヤードで生活していました。そこで、バックヤードで生活していた間の赤ちゃんの様子を皆様に簡単に伝えてきます
 始めは子供のために、お母さんは乾草で大きな巣を作り、作った巣の中に我が子を入れて大切に子育てしていました。飼育員もプレーリードックの赤ちゃんを目にするのは初めてで、プレーリードックの赤ちゃんの様子を見ようと巣をのぞき込むと、お母さんがケージに飛びついてきて「キューキュー」と高い声を出して威嚇して子供を守っていました。飼育員としては、そんな子供を必死に守る姿をみて安心の反面、こどもの様子が見れない日々が続きとても心配でした。1ヶ月くらい経ってから赤ちゃんが巣の外に自分で出る様になり、そこでしっかりと赤ちゃんの様子を確認する事が出来ました。その時の様子はまだ毛も薄く、目がしっかりと開いておらず、授乳する際にはお母さんが赤ちゃんの側に行き、お乳をあげていました。その時のお母さんの様子は、とても落ち着き、飼育員がケージに近寄っても威嚇することもなく、飼育員の顔をじーっと観察していました。
 2ヶ月ほど経つと、子供たちは目が開き子供同士でパンチをしたり追いかけっこをしたり、じゃれ合う姿が見られ、とてもかわいかったです!授乳の際は自分の目でお母さんのお乳を探し、お母さんのお乳を取り合ってる姿もみれました!お母さんは子育てにも慣れてきたのか、授乳しながらニンジンを食べたり、授乳しながら目をつぶったり、とてもリラックスして子育てにはげんでいる姿を見れ、飼育員もとても安心しました。
 バックヤードでの3ヶ月間の生活を経て、ついに子供は待ちに待った新しい家族と初対面の日がやって来ました!展示場にはお父さんと子供たちの大先輩のお姉さんも新しい家族を待ちわびていました!飼育員もドキドキの瞬間!!飼育員がケージを展示場に運び顔合わせをさせると、子供たちは初めて見る家族に興味があるのかケージによじ登り家族の顔を伺っていました!お父さんたちも初めて見る家族の顔を遠くから観察していました!ケージ越しの生活が1週間経ち、ケージから直接子供たちを出して、子供たちとお父さんたちが直接コミュニケーションをとる日がやって来ました!子供たちはお父さんに寄り添ったり、お姉さんの近くに行って頭をこすりつけたりして、とても仲良さそうにしていました!お父さんとお母さんも顔を見せ合うのが3ヶ月ぶりだったので、仲良さそうに二人で体を寄せ合いお昼寝したりしていました!
 今では子供たちも新しい家族との生活に慣れ、6頭の家族で仲良く暮らしています!みんなとても仲が良く暖かい日には、みんなで日向ぼっこをしたり、寒い日には、みんなでおしくらまんじゅうしたり、温まってる姿を見ることができます!プレーリードックの一つひとつの行動がとてもかわいく、飼育員もつい時間を忘れて観察してしまいます・・・みなさんも子供の元気な姿や、家族で仲良くしてる姿など、可愛いプレーリードックを見てたくさん癒されてください♡

(飼育係  山本 新)

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