でっきぶらし(News Paper)

一覧へ戻る

« 230号の6ページへ

230号(2016年06月)7ページ

スポットガイドだより②『4月17日 動物病院』

 朝晩の寒さが和らぎ、日中はポカポカと暖かい春の日差しが気持ちいい季節となりました。今年度の日本平動物園のスポットガイドも、例年どおり動物病院からスタートとなりました。今年はなぜか、同じ日の同じ時間にイベントが重なってしまい(ふれあい動物園のヒツジの毛刈り)、お客さんに申し訳ないなと思いながら当日を迎えました。
 が、しかし、その日は朝から「春の嵐」と一言で片づけられないような暴風雨となってしまい、園内のお客さんもまばらで、違う意味でお客さんに申し訳なく思っていました。「これじゃあヒツジの毛刈りにも動物病院にもお客さんは来ないだろうなー」と思ってスポットガイド受付場所を見てみたらなんと!お客さんが並んでいるではありませんか。という訳で、非常に情熱のあるお客さん3組5名様を、動物病院へとご案内しました(ちなみに昨年は20組40名以上でした)。
 入院室は感染症の観点から入室をご遠慮いただき、処置室兼手術室と解剖室でそれぞれ獣医師がガイドを行いました。処置室兼手術室では、診療道具、麻酔器、大小さまざまな体重計の解説があり、またレントゲンや超音波検査の実際の映像を見てもらいました。そして今年は少人数ならではの特典で、トラの的を狙った吹き矢体験も急きょ行いました!   
 解剖室には、さまざまな動物の骨の標本を並べてあり、飼育から病院へ配置換えされたばかりの山田獣医師の熱いガイドが大盛況でした。お客さんよりスタッフの人数のほうが多 いという珍しいスポットガイドでしたが、1年のうち動物病院に一般の方が入れるのはこの日だけで、しかも今年は全員が初めての来院とあって、普段なかなか目にできない珍しい物を見て喜んでもらえたようでした。

(動物病院係  塩野 正義)

« 230号の6ページへ

一覧へ戻る

ページの先頭へ