でっきぶらし(News Paper)

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226号(2015年10月)8ページ

スポットガイドだより No2

《8月16日 飼料室》

 8月16日・13:30より、飼料室のスポットガイドを開催しました。
 飼料室?何それ?…そうですよね、一般の方々には耳慣れない言葉だと思いますが…一言で言って、飼料室とは当園で飼育されている動物達のエサ、【ごはん】を管理しているゾーンです。大まかに御説明すれば、調理室・乾燥飼料室・冷蔵室・冷凍室の4ヶ所に分かれている場所で、基本的には動物達のエサの素…野菜とか肉とか色々な物を扱っているゾーンです。そして、調理室の名が入っている様に、かなり多くの動物達のエサをここで作っています。肉や野菜を、それぞれの動物達が食べやすいように切ったり刻んだり、様々な食材を混ぜたりして、文字通り調理している訳です。さて、ここでおことわりしておきたい事があります。最近は減ってきましたが、まだまだ動物園の動物にあげているエサに対して誤解を持っていらっしゃる方々がいて、何と言うか、あっちこっちで出た人間の残り物?を食べさせていると思っている方々がいますが、そんな事はありえません。動物園の動物達は、実は基本的には皆さんと同じ物を食べています。要するに、野菜なら青果店から、スーパー等で売っている物と同じ物を仕入れて与えていますし、肉なら精肉店から仕入れています。だいたい、私達動物園の人間が、一生懸命飼育している動物達に、悪い表現かも知れませんが得体の知れない物を食べさせるはずがありません。そうした点から考えていただければ、この手の誤解が、いかに乱暴なものかおわかりいただけると思います。
 当園では、エサの原材料を仕入れる際、飼料室の担当者や副担当者が、物凄く神経を使って素材を吟味し、そうして吟味した物を他の飼育員達が安心して使用しています。彼らの大きな努力が、動物達の健康につながっている…と言っても過言ではありません。
 こうした話題を含めて、今回、通常ならばまず一般の方々が足を踏み入れる事のできない飼料室で、担当者が見事な解説を披露してくれました。
 色々な意味で、とても良いガイドになりました。

飼育係 長谷川 裕

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