でっきぶらし(News Paper)

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220号(2014年10月)9ページ

スポットガイドだより No2

《8月17日 ヤギ》

 今回のスポットガイドはヤギ。ふれあい動物園にて、ベテラン飼育員がヤギのガイドを行いました。展示場の前には休憩所があり、来園者の方はベンチに座って、ゆったりとガイドを聞くことができたのではないでしょうか。
 ヤギはイヌに次いで、約1万年前に家畜化され、多い時では日本で60万頭あまりが飼育されていました。現在は飼育頭数が減って、2万頭ほどだといいます。ヤギ、と聞いて皆さんが最初に思いつくであろう白いヤギ、スイスが原産のザーネン種。このヤギが明治時代に日本に輸入され、日本在来種と交雑して日本ザーネン種が誕生したそうです。現在日本でお目にかかれるヤギはこの日本ザーネン種が主流のようです。ヤギはその昔、ウシの代わりに乳を搾るために飼育されており、500~1000kgの乳量があるそうです。こういった乳を搾るためのヤギを乳用種といいますが、その他に肉をとるための肉用種、毛をとるための毛用種などもいます。
 ヤギの特徴として、瞳孔が横向きであること、前歯の門歯がないことがあげられます。前者は目で広い範囲が見えることに役立ち、後者は反芻を行うための特徴です。
今回は解説後に特別に、ヤギに餌やりを行いました。スティック状に切ったニンジンを手渡すと喜んで食べにくる姿は可愛らしく、来園者の方にとっても良い思い出になったのではないでしょうか。


スポットガイド班 宮田 鮎美

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