でっきぶらし(News Paper)

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220号(2014年10月)7ページ

病院だより ~教室にお邪魔する季節~(Part2)

写真の一枚一枚を説明するごとにみんなの驚きやさらなる疑問が飛んできて、私もその反応が楽しくてたまりません。質問の時間には、「どうして獣医になったんですか?」とか、「仕事をしていてうれしかったことは何ですか?」など一歩踏み込んだことも聞かれます。子供達のおかげで今までの自分を振り返ることもできます。
後日、授業の感想のお手紙が届き、楽しかったことやすごいと思ったことなどが書かれてあります。時には、「自分も将来獣医になりたい」と思ってくれる子供もいます。ある日園内で子供が、「先生」と声をかけてくれます。「○○小の2年生です。」少し前に授業に行った学校の子供でした。授業を聞いて家族で動物園に遊びに行きたくなったそうです。「ちょうど今が見回りの時間だよ。ほら、授業で説明した治療道具を入れたカゴ」「ほんとだ!」園内で実物を見て改めて喜んでもらえました。
動物達のことを話して、動物に興味を持ってもらえたり好きになってもらえたりするととてもうれしいです。それを感じられる時がまさに、質問にあった「仕事をしていてうれしかった時」でもあります。授業に行くようになり、自分の仕事が子供達のための役に立てるのだなと実感でき、そんな仕事ができるなんて幸せだなと思えました。そして、「これからも頑張ろう。」と励まされました。
さて、秋は私が楽しみにしていた授業の季節です。今年もみんなが喜んでくれるような授業になるように、治療の記録の写真を振り返りながらそろそろ準備を始めようと思います。授業の予定がびっしり入りました。みなさん、待っててくださいね。


動物病院係 長倉 綾子

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