でっきぶらし(News Paper)

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220号(2014年10月)5ページ

実習だより

 私は9月2日から9月8日までの1週間の間、インターンシップ実習をさせていただきました。
 おもな実習内容は、動物の飼育場所の清掃、動物への給餌とその準備でしたが、ほかにも様々なことをさせてもらいました。1週間という短い間でしたが、動物園での実習というのは、なかなか体験できることではないので、このような貴重な体験をさせていただいたことにとても感謝しています。
 動物園での実習は、どの作業も新鮮でとても楽しく実習をさせていただきましたが、その中でも印象に残っていることがいくつかあります。
 まず1つ目に、は虫類館での実習です。私はもともとは虫類のことが苦手でも得意でもなかったのですが、今回の実習をとおしては虫類に対して興味がわきました。実習の中でヘビが飼育されているケージを清掃することがあったのですが、その際には素手でヘビを掴んで別のケージに移動させることがあったのですが、最初はかまれたりしないだろうかとか、もし逃げられたりしたらどうしようか、など、いろいろ不安がありましたが、いざやってみるとヘビは意外とおとなしくて簡単に清掃をすることができました。そのときのヘビの感触が意外と冷たくて気持ちよくて驚きました。また、顔をよく見てみるとかわいらしくて特に目がかわいかったです。ほかにもは虫類館では、リクガメの飼育場所の清掃をしましたが、そこはカメのために温度調節がされていてとても暑く、清掃をしただけで汗が噴き出てきました。清掃の前から飼育員の方からここは暑くて清掃が大変だよと言われていたのですが、想像以上に暑くてとても疲れました。清掃する際にカメをどかしながら掃除しなければいけなかったのですが、大きいカメは移動させるのに一苦労でした。
 2つ目に印象に残ったことは、レッサーパンダ館での実習です。そこでは、清掃のほかにもレッサーパンダに直接食事を与えることをさせてもらいました。実際にあげてみると特に警戒心を抱くことなく私があげた餌を食べていて、正直驚きました。レッサーパンダはもっと警戒心が強くて飼育員の方以外からは餌をもらわないと思っていたからです。レッサーパンダが餌を食べている姿はとてもかわいらしくて間近で見ることができてとてもいい経験になりました。
 ほかにも、オランウータン館、猛獣館などで実習をさせていただきとてもよい体験ができました。
 この1週間のインターンシップ実習をとおして、客として動物園に来た時にはわからない飼育員の方の仕事の大変さがわかりました。動物園の飼育員という仕事は動物と間近で接触でき、華やかな仕事だと思っている人もいるかと思いますが、実際は地味な作業や肉体労働が多く体力が必要であり、動物の近くにいるからこそささいな動物の変化に注意したり、飼育場所の施錠を必ずしなければいけないなど、責任が大きい仕事だとわかりました。
 最後に、1週間の間、忙しいなかでも、仕事を親切に教えてくださった飼育員の方々にお礼を申し上げたいと思います。今回の貴重な体験を、今後の私の学校生活や就職活動に生かすことができたらいいと思います。本当にありがとうございました。

岐阜大学応用生物科学部生産環境科学課程 三年 堀井 剛

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