でっきぶらし(News Paper)

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185号(2008年10月)2ページ

<たいらちゃん観光 シマウマの旅(前編)>

本日はたいらちゃん観光をご利用いただき誠にありがとうございます。

本日のツアーは、《シマウマトラックで行く動物園の早朝、堆肥の旅》皆さんにご乗車いただく車両は愛称がシマウマおじさん、しましま模様もあでやかな1.5tトラック3人乗りで、後部には昇降用のリフトを搭載、ディーゼルエンジンもにぎやかな平成3年式の最新型(?)となっております。

申し遅れました、本日ご一緒させていただきますガイドは私、オオアリクイのムチャチャ、運転手はジャガーのアラシとなっております、どうぞヨロシクお願いします。

このトラック(以後、シマウマ)は毎朝動物園が開園する前に、動物がした糞や食べ残しのご飯を集めて動物園の一番奥の池の傍にある堆肥場まで運んでいます。

一日に集める量がおよそ1t、堆肥場で水分の蒸発と醗酵をして完成した堆肥も1週間でおよそ1tになります、本日はその作業中に見える動物を案内させていただきます。

出発時刻は朝7:30を予定しておりますので今しばらくお待ち下さいませ・・・。

おはようございます〜それでは皆様ご乗車いただきましたので出発させていただきます。ただいまご乗車いただきました正面の建物が飼育棟です。

1階に動物園の動物が食べる野菜や肉、魚などを保管する冷蔵庫や冷凍庫のほかに、乾燥飼料(例えばドックフード)を保管する倉庫や調理場などがあり、毎日飼育員さんが担当動物のご飯を用意する場所です。

ちなみにゾウ一頭が1日に食べる野菜や乾草が重量で60kg、金額で約6,500円(驚)。小型サル舎のピグミーマーモセットで4g、金額は50円未満になります(少)。

皆様、シマウマは中型サル舎の前を通り子ども動物園に向かっています。左手をご覧下さい、ダチョウの夫婦が一緒に走っています。♂は5月に来園したばかりのまだ若い個体で姉さん女房です。毎朝シマウマを見付けると元気に追いかけてきます。

続いて小型サル舎です。みんな朝が一番活動する時間帯で元気一杯です、ピグミーマーモセットが金網の縁を元気に走っています。

シロガオサキのシムちゃん(♀)は、シマウマがやってくると体毛を膨らませ金網をつかんでガタガタと揺すります(実はちょっとディーゼルの音が嫌いなのかも知れません)。

シマウマはゆっくりと右に曲がりこども動物園にやってきました。ここではレッサーパンダのシュウシュウがお出迎えしてくれました(可愛~)。涼しい時間が大好きでよく動き回っています。

木の上で一生懸命かじっている笹は毎日飼育員が裏山で取って来るものです。その横ではミーアキャットが立ち上がりコチラを不思議そうに眺めています。

奥のほうでポニーが気持ちよさそうに担当者のブラッシングを受けています。ここで一旦、シマウマは糞や食べ残しの入ったポリ容器を積みますので少々お待ち下さい(以後、容器)。

こども動物園からUターンして坂を下りたいと思います。右手をご覧ください!バク舎とサイ舎にやってきました(容器)。外でマレーバクのシン♂、シロサイのタロウ♂とサイコ♀がのんびりと乾草を食べていますね!水浴びが見えるときもあります。

室内で音がしているのは担当者が洗浄器で掃除の最中です。(後編に続く)
(河村茂保)

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