でっきぶらし(News Paper)

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179号(2007年12月)2ページ

新しい仲間たち

 前号の「でっきぶらし」でご紹介しました、マンドリル3頭(オス1、メス2)を展示しました。オスはまだ3歳と若く、成獣の特徴である赤い鼻、青い頬、黄色いヒゲ、お尻の青紫色はまだ出ていません。成獣になれば、体重もメスの2倍ほどになります。この3頭は、静岡大学の美術部学生たちがボランティアで生息地の背景画を描いてくれた中型サル舎で、仲良く暮らしています。
 マンドリルの生息地は、アフリカの熱帯雨林の奥深くで、野性では果物、種子、根、きのこ、小動物などを食べています。オスの派手な色彩は、昼間でも暗い森の中ではある種の標識の役割をしており、群れのリーダーであるオスの輝く色彩の尻を目印に、暗い森の中を群れで行動できるからといわれています。
 小型サル舎には、クロミミマーモセットの若いオスが、10月に浜松市動物園から来園しました。1頭でいた時は寝室にいることが多かったメスも、元気のいいオスにつられて2頭で放飼場にいる姿を見ることが多くなりました。このクロミミマーモセットは、全国で5園ほどでしか飼育展示されていません。
 子供動物園にはプレーリードックのメス3頭が、札幌市円山動物園からやってきました。このメス3頭は、巣穴を掘ったような赤土と小型のU字溝で作られた広い方の放飼場で、元からいたペアと一緒に暮らしています。巣穴から時折顔を出すかわいい子供たちの誕生を期待したいです。

 鳥類ではキンケイが、高岡古城公園動物園よりペアで来園しました。来園当初は、巣箱の中にこもりっきりでしたが、最近は餌をつつきに歩き廻る姿を見ることができます。元々、中国の奥地の高山に棲息しているため、直射日光は苦手なようです。オスは頭部と腰の羽毛が、黄金色で房状になっていてたいへんきれいな鳥です。夏の時期には、換羽が始まりごっそりと羽が抜け落ちますが、病気ではありませんから心配しないでください。

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