でっきぶらし(News Paper)

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177号(2007年08月)8ページ

【動物園実習だより】 社会貢献活動体験を終えて

静岡市立清水有度第一小学校 
教諭  永友 達也

「滅多に経験できないことをしたい!」という思いで、研修先を日本平動物園に決め、3日間研修をさせていただいた。研修が始まり、最初はウサギ・モルモットの掃除だった。糞や残った餌の臭いに最初は戸惑ったが。ウサギを抱いてみて、ウサギのあたたかさ、やわらかさが伝わってくると「一生懸命生きているんだなぁ」と感動し、「いくら汚れてもいいから、動物達のためにがんばろう!」とやる気がわいてきた。

《新しい発見》
多くの人は、ウサギ=かわいい、ヘビ=こわいという固定されたイメージをもっている。私もその一人だったが、触れ合うことによって、ウサギは怖い時もある、ヘビはとてもかわいい動物なんだという新たな発見をすることができた。今回、生まれてはじめてインドニシキヘビ・ボールニシキヘビを触り、持つことができた。これからも、多くの人がふれあい動物園を訪れて、動物達の新たな発見をしてほしいと願うと共に、私も子供達に、動物の素晴らしさを伝えていきたいと思った。

《命の大切さ》
私はこれまで学校で子供達に「命の大切さ」を様々な角度から話し、共に考えてきた。子供の心に残ることもあったが、「理屈では・・・」「頭ではわかっているんだけど・・・」ということもあった。今回、保育園や小学校との「ふれあい動物教室」の手伝いをし、本物の動物に触れた時の子供達の感動や表情を見聞きすることができた。「命の大切さ」を子供達とどのように考えていくか、その一つの機会、きっかけになるのが動物とのふれあいだと思った。

今回の研修で、もっと学校と動物園が連携し、「動物の命」「自分の命」「友達の命」「みんなの命」を子供達が感じていけるように働きかけたいと思った。

《鈴木さんの夢》
今回私の研修を担当してくださった鈴木さんには、大変お世話になり、鈴木さんの働く姿勢や思いに感動し、大変勉強になった。動物達には、やさしく声をかけながら世話をしていた。また、動物教室では、子供達が注目し真剣に話を聞くような話し方だった。

仕事の合間に様々な話しも聞いた。モルモットの学校へのレンタル、需要が多い中での移動動物教室、ふれあい動物教室の在り方など、「もっと子供達、お客様に対してしてあげたい」という夢や思いを聞き、私も子供達のために夢を持って仕事をしていこうという気持ちになった。
 
3日間の研修は、大変多くのことを学ぶことができた。教職10年目を迎え、今回の研修を今後の教職生活に生かしていきたいと思う。

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