でっきぶらし(News Paper)

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166号(2005年07月)7ページ

先生の実習体験

動物園では小中学校の先生方の社会体験実習も受け入れています。今回は飼育実習をされた先生方からの感想を紹介します。

静岡市立城北小学校   河村智子(5年経験者研修修了生)

動物を飼育するという仕事において、担当する動物は飼育員がいなければ生きてはいけない、その事実の上に責任と深い愛情をもって接し、様々な活動を行なっていることを強く感じました。朝、動物の顔をみて声をかけ、一晩で大量にたまった排泄物を処理し清掃する。限られ空間の中で生活する動物たちにとって最も過ごしやすい環境・健康・衛生面を特に重んじ、丁寧に清掃を行なっていることは、教員が子供たちに注ぐべき愛情と重なり、自分自身を見直すよい機会となりました。

また、動物園をもっと子供たちに開かれたものに、ふれあう場を提供しようと、職員の方々が多方面に渡って努力をされていることや、ボランティアの方々の活動がなされていることを知りました。教育に携わる立場で、私自身がなすべきことを改めて考える必要がありました。この3日間の中で職員の方から頂いた御指導や感じたことを今後に活かしていきたいと思います。




静岡市立城北小学校   松永幸子(5年経験者研修修了生)

3日間という短い期間であしたが、子供の頃から馴染みの深い日本平動物園で貴重な体験をさせていただき、様々なことを学ぶことができました。
動物は、話すことができないので、様子や排泄物等から察し、健康状態を確認しながら対応したり、動物が気持ちよく過ごせるように毎日隅まで清掃したりと、飼育員の方々が愛情もって大切に育てていることを実感することができました。

動物園では、野生動物を保護する活動もしており、ツバメのヒナを世話する活動もさせていただくことができました。また、来園者に動物のことを知ってもらうために、積極的に餌を食べる様子をみせた魅せたり、説明したり、動物教室等、様々なイベントも開いており、動物は見て楽しむだけでなく、教育にも大きな関わりがあることを改めて感じました。

担当の飼育員の方をはじめ、周囲の方が親切にしてくださったり、声をかけてくださったりしてとても有り難かったです。よい場所で、大変よい経験をさせていただくことができました。




静岡県立清水西高等学校  鈴木美恵子

動物好きでないとできないのは当然ですが、ただの動物好きだけでは到底務まらない仕事であることを痛感しました。動物園は夢のある明るい場所というイメージがありますが、そうあり続けるためには見えないところでの苦労がいかに多いことか。動物の世話という繰り返しの日々の中で、小さな発見や変化を見逃さない飼育員さんたちの仕事ぶりはまさに専門職、職人のようでした。

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