でっきぶらし(News Paper)

一覧へ戻る

« 164号の3ページへ164号の5ページへ »

164号(2005年03月)4ページ

クモとの格闘

動物園を訪れて、最初に出会う動物をおぼえていらっしゃいますか?体の色はピンク、足がとっても長くて、くちばしの形に特徴がある鳥・・・そう、「フラミンゴ」です。ここではベニイロフラミンゴ、チリーフラミンゴ、コフラミンゴの3種類が生活しています。

さて、今回の主役はこのフラミンゴではありません。展示場をよーくご覧なってください。フラミンゴを見ていると、なにやらそれらの前に見えるものはありませんか?「えっ?そんなものいないよ」とおっしゃってくだされば、われわれの苦労も少し報われます。

じつは見えるものは「クモ」。フラミンゴはご存知のように飛ぶのに助走が必要で、他の鳥と違って、すぐに飛ぶことはできません。しかし万が一飛び出してしまう危険性を考え、また卵泥棒のカラスなどの進入防止も加味して、池の上に注意して見ないとわからないくらいの細いワイヤーが張られています。これがクモたちにとっては、糸を張り巡らす好都合な場所となっています。つまり、彼らも餌をとるためにいろいろと場所を考えて、効率よく張れる場所をみつけたというわけです。

確かに彼らも命ある身、とはいえ獣舎のところにクモの巣があるのは掃除が行き届いていない感じがするし、来てくださる皆様にとっても、あまりいい光景には映らないのではないでしょうか?

そこで、毎朝フラミンゴ池に入り、まずは3箇所に餌を入れ、それから掃除をして、そのあと池の上に張り巡らしているワイヤーとワイヤーの間をよーく見て、竹ざおを使って、クモの巣を取り除いているのです。

それにしてもクモの頑張りには脱帽!取っても取っても取っても、めげずに作る根性には生きていく術とは言え、すごいものです。まだまだ彼らとの根性比べは当分続きそうです。
(田地川 恭仁・八木 智子)

« 164号の3ページへ164号の5ページへ »

一覧へ戻る

ページの先頭へ