でっきぶらし(News Paper)

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160号(2004年07月)5ページ

【動物園実習だより1】

  学芸員実習を終えて
                                  静岡大学  時田 幸子

 学芸員実習として7月の2週間、日本平動物園に通わせていただきました。この時期はさまざまなイベントが企画されていて、とても充実した、また多くの発見をすることができた実習となりました。
 その中でも最も印象に残っているのは「サマースクール」です。応募者の抽選、参加者の名簿作り、修了証書の作成、参加賞の袋詰めなど準備段階から手伝わせていただくことができました。また事務的な作業だけでなく、ツアーガイドの方たちの話し合いの場にも少しですが参加させていただくことができました。子どもたちの興味を引くような質問にするにはどのようにしたらよいのか、答えをそのまま教えるのではなくその答えを子どもたちが発見できるように導くにはどのように問いかけていけばよいのかなど、子どもたちに何かを伝えたり教えたりするときに必要なものを教えていただけたような気がします。
 私は1年生のサマースクールに1日、ガイドの補助として参加させていただきました。子どもたちはとても好奇心旺盛で圧倒されっぱなしでしたが、普段あまり交流のない小学生たちと触れ合うことができてとても楽しかったです。
 サマースクールのほかにも「開園35周年記念カーニバル」で企画されているイベントで、いろんなことに興味を持ち元気いっぱいな子どもたちと触れ合うことができました。
 このようなイベントの準備や当日に手伝わせていただいて思ったことは、何か1つのことを成功させるためには、多くの人の協力、工夫、努力などが必要だということです。当日みんなが楽しく、充実したと感じるためには見えないところで多くの人が頑張っているということを肌で感じたような気がします。看板作り1つをとっても、来園者の注目を引くためには色使いはどうすればよいか、デザインをどう工夫すれば見やすくなるのかなど細かいところにも気を配ることが必要なのだと改めて感じました。今回は展示室のレイアウトについても勉強させていただきました。展示についても来園者がより見やすいように細かい気配りが必要なことを学びました。
 この実習では普段はなかなか体験することができないことをいろいろと体験することができ、とても有意義に過ごすことができました。この実習で学んだことを、これからさまざまな形で活用していけるようにしたいと思います。実習期間中、多くの方々に本当に親切にしていただきありがとうございました。

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