でっきぶらし(News Paper)

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35号(1983年10月)4ページ

動物病院だより

「どんな動物が好きですか?」という問いに対してだいたいの人は、「ゾウ」、「キリン」、「ゴリラ」、「ペンギン」、「ツル」、「ダチョウ」など、哺乳類や鳥類の名前をあげるを思います。
「ヘビが好き!」とか「トカゲが好き!」という人は少ないようです。そういう私も、ハ虫類は得意な方ではありませんでした。けれど、ヘビも病気をします。うまく脱皮しなければ強制的にぬるま湯につけてむかなければなりません。また膿瘍(膿のかたまり)ができれば、切開して膿汁を出さなければなりません。そうやって触れているうちに、少しずつ慣れてきています。
ハ虫類は、代謝がおそいように思われます。たとえば麻酔をかけると、普通2時間ぐらいで覚醒するものが、1週間ぐらいボケーとしています。また抗生物質などを注射すると、いつまでもフィブリン様に液が残っていて、なかなか吸収されないのです。
ハ虫類は、また環境変化に敏感なようです。沖縄からいただいたリウキュウアオヘビはミミズが主食だというので担当の後藤飼育課員が、園内のあちらこちらの土を掘り返してミミズを探して与えていました。食べても食べてもやせる一方。死亡して解剖してみると、体には脂肪がまったくなく貧血状態!「栄養失調症」と記録するしかありません。残念ながら・・・。
これから当分の間、ハ虫類担当の後藤飼育課員は温度計とにらめっこ!春と秋は、ちょっとしたことで、温度があがりすぎたり、さがりすぎたりしてしまうので、昼間はボイラーを切り、夕方つけて帰ったり、これは経験がなせるわざでしょう。
皆さんも、「あっヘビ、きもち悪い!」なんて言わず、そうやって飼育していく苦労を思いじっくりとながめて下さいね!
(八木智子)

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