でっきぶらし(News Paper)

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34号(1983年08月)4ページ

人工哺育 (その6) 〜小型サルの場合〜

親の体重が約300グラム。新生児の体重が30グラム以下。サルの仲間では最も小型の類に入るコモンマーモセットの大きさである。
そのコモンマーモセットが今年の3月27日に当園で生まれたが、親の面倒見が悪いために人工哺育した。
小型サル用の哺乳器具など市販されているものもなく、飼育課員が考案した哺乳器を使用した。これは、以前にハイイロキツネザルを人工哺育した時の哺乳器を参考にしたものである。
1ccのガラスの注射器に針を付け、針の先を切って、ガーゼを巻き付けたものである。そのガーゼを乳首がわりにして、吸わせるのであるが、最初は1回の哺乳量が0.3ccぐらいなので、飲ませるのに苦労する。
ミルクは、人間用のミルクを使用し、生後31日目まで6回哺乳、41日目まで5回とし、成長にしたがい哺乳回数を減らしていき、離乳したのは生後78日である。
他に気を付けなければならない事は、母親がわりにつかまっている物を用意してあげる事である。タオルをまるめたものをよく使うが、今回は羊の毛皮につかまらせておいた。何かにつかまっていないと安心できないのである。

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