でっきぶらし(News Paper)

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34号(1983年07月)4ページ

マレーバクの出産 〜安産〜

(長倉徹)
6月8日の午後2時18分に、マレーバクがメスの赤ちゃんを出産しました。当園では、3年ぶり2回目の出産となります。
交尾は確認できなかった為に、出産予定日がわかりませんでしたが、5月ごろより腹部が張り、乳房も張ってきたので、妊娠に気付きました。その後、注意しながら観察を続けてきましたが、出産3日前の6月5日に乳首より透明の乳汁が出ているのを見つけました。そして当日には、白い乳汁が出ていました。
これまで、寝室ではほとんど排便をした事はありませんでしたが、8日の朝出勤してみると寝室に排便があって、いつもと様子がちがいました。放飼場に出してからも、すぐプールに入り、排便をしましたが、普通の時には朝1回ずつするのが、この日には3〜4回しました。尿の1回の量も少なく、回数が多くなりました。
出産30分前には、落ち着きがなく歩き回り、よく鳴き声を出していました。これなら出産が近いのではないかと思い寝室に収容しましたが、すぐに餌を食べ始めました。食べながら、りきんだかなと思った瞬間、“ドサッ”と生れ落ちました。まったくこれほど安産な動物はいないのではないかと思われる程の出産シーンでした。生まれた子は、“うりぼう”と言って、イノシシの子のように白い模様のある可愛い赤ちゃんです。
この母親は、2回目の出産であり、とても子の面倒見が良く、子から離れようとしません。観察していると、出産2時間後には、母親が寝ころんで授乳させました。早いものですね。その後、すきをみて子の体重をはかったところ、10kgでした。
これで、当園では4頭となり、これからも多く出産させ、全国の動物園に送れるようにしていきたいと思っています。

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