でっきぶらし(News Paper)

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119号(1997年09月)6ページ

ツチブタの出産

 1997年10月17日に、元気な赤ちゃんが1頭生まれました。前日にオス親を別居させ、また巣穴に乾草を敷きつめてあった為、体に傷もつかず無事出産しました。当園では今回の出産で5回目となり、そのうち無事成育した2頭は、共に人工哺育で育てられました。1988年3月10日に生まれたメスは名古屋市の東山動物園へ、1990年8月23日に生まれたメスは豊橋市の豊橋動植物園へ、それぞれ放出しました。
 今回生まれた個体は、大変元気で動きもよく、母親も落ち着いていた為、そのまま親につけて育てさせることにしました。まだ性別は確認できていませんが、成育は順調で体重は平均1日120gほど増加してきています。6日令には初めて巣穴より外に出てきました。この時は床面との段差をうまく登れず、自力では巣穴に戻れそうにないため、手で抱き上げて巣穴に戻しました。母親は特に興奮することもなく、比較的落ち着いていました。17日令には巣穴より外に出てしばらく歩き回ったあと、自力で段差を乗り越えて戻れるようになりました。11月16日(31日令)には体重も5.52kgとなり、外に出ているとき母親から離れて歩くようにもなりました。
 今までは母親と共に巣穴にいる時間が長く、なかなか姿を見ることはできませんでしたが、これからは成長に伴い少しずつその姿を見る機会が増えてくることと思います。夜行性動物園で飼育展示していますので、その元気で可愛い姿を御覧ください。
(渡辺明夫)

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