282号(2025年06月)2ページ
春のベビーラッシュ その②

次はプレーリードッグです。3月26日に4つ子の赤ちゃん(まだ性別は不明)が誕生しました。お父さんのムサシとお母さんのセルリーは、今回が初めてのペアリングでしたが相性が良かったようです。仔と母親は生まれてしばらくは奥の非公開の部屋で生活していましたが、4月末頃から来園者から見えるガラス展示室内でケージに入れて群れのほかの個体と顔合わせを始めました。ガラスから少し離れたところにケージがあるため見えにくいですが、ケージの柵をよじ登る姿や、4頭丸まって寝ている姿などが見られるようになりました。
最後は5月2日に誕生したヤギの赤ちゃん(オス)です。お父さんはスバル、お母さんは颯和(さわ)で、このペアでの繁殖は2年ぶり2回目になります。生まれてきてすぐにちょこっとだけ初乳を飲みましたが、その後あまり仔が飲んでいる姿を確認できず、「人工哺育」というワードが頭をよぎることもありました。その後颯和が、一生懸命に飲ませようと座り込んでしまう仔を何度も立たせ続けた甲斐あってか、少しずつ飲む頻度が増えていきました。飲む頻度は増えましたが、いつまでたっても1回あたりの飲んでいる時間が短いため、本当にちゃんと飲めているのか?と心配になりますが、今のところ元気に成長しています。
赤ちゃんの時期は一瞬で、あっという間に大きくなってしまいます。今しか見ることのできないかわいい姿を、皆さんも見に来てくださいね!
(中川)