飼育日誌

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【ブログ】中型サルのお引越し エピソード1

9月12日に引越しを実施し、展示を中止してはや3か月が経過してしましました。
更新が遅くなり申し訳ございません。振り返りながら各種の近況を報告していきたいと思います。

中型サル舎は1988年に建設された獣舎で、老朽化が進んでいることから修繕工事を行うことに
なりました。壁のひび割れを直したり、床暖房を直したりと、大掛かりな工事を行うため、
工事が始まるまでに獣舎を空っぽにしておかなければなりません。

暮らしているサルは全5種16頭。
移動の際には、全ての個体の体重測定を行い、
既にマイクロチップが挿入されている個体は読み取り個体の確認、
まだチップが挿入されていないアビシニアコロブスのピンとフーにはマイクロチップを挿入、
ブラッザグエノンのポッケは左眼の検査…。
1頭ずつ別のケージに入れ、3~4頭まとめてトラックの荷台に乗せて、決まった獣舎に移動して…。

やることは山ほどあり、果たして1日で終わるのか?と誰しも思っていたことでしょう。

実際には、獣医師が非常に手際よく作業を行ってくれ、
開始からわずか2時間弱ですべての個体の移動が完了しました。

まだまだ暑い9月中旬ですが、万が一サルに噛まれたりしないよう、ヘルメット、厚手の上着、
皮手袋、長靴のフル装備で作業を行う飼育係と獣医師。本当に体力がいる仕事です。

ニホンザル3頭、ブラッザグエノン6頭、シシオザル3頭はバックヤード棟へ、
マンドリル1頭は動物病院の飼育スペースへ(マロンの隣の部屋です!)、
アビシニアコロブス3頭は類人猿舎へ移動し、それぞれ新しい環境での生活が始まりました。

その後中型サル舎は、獣舎内に設置してあった消防ホースや丸太をすべて撤去し、
工事に向けた準備が完了しました。

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