でっきぶらし(News Paper)

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スポットガイド 8月20日 熱帯鳥類館

 8月20日に熱帯鳥類館でガイドを行いました。初めてのガイドで緊張し、キーパー通路であっちへこっちへと右往左往していました。13時半、ガイドの時間になり観客通路の扉をあけてみると、みなさん暑いからかそれともおいしいご飯に夢中になっていたのか、ガイドを聞きに集まって来られた方は0人でした。出てくるまでの緊張をどこへ隠そうかと思いながらガイドを始めると、興味津々に数名の方が足を止めてくださり、中には最後までガイドを聞いてくださる方もいたので私も鳥たちも嬉しかったです。

 今回は3月にオニオオハシのこどもが当園で初めて誕生したので、オニオオハシを主役にガイドを行いました。熱帯鳥類館で暮らすオニオオハシの紹介をはじめに行い、現地ではアマゾンの宝石と呼ばれて愛されていること、なぜオニオオハシという名前なのか、学名のランファストス・トコの由来などの話をしました。

 そしてオニオオハシの最大の特徴で名前の由来になった大きな嘴(くちばし)について。嘴が見た目よりもはるかに軽いことやめったに見られない鼻の位置、嘴の構造を極少人数だったのでオニオオハシの頭骨をじっくりと触っていただきながら話しました。約15g、10円玉3枚分と数字や例に表してみても実際に見て触ってみないと伝わらないことや分からないこともあるので、実際に持ってみた方々の反応を見て、標本の中に眠っていたオニオオハシの頭骨をガイドに持ってきてよかったと思いました。きっと頭骨のオニオオハシも、可愛い見た目以外のことも知ってもらえて喜んでいることでしょう。

土井 千乃

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