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スポットガイドだより 5月7日 キリン
5月7日(月)のゴールデンウィーク最終日にキリンのZOOスポットガイドを行いました。キリンの担当になって初めてのスポットガイド。キリンについて勉強不足のため、ガイドまでに本やネットを使って下調べをして臨むことにしました。今回はキリンの分類について少しお話したいと思います。
動物に限らず全ての生物の分類は「界・門・鋼・目・科・属・種」という段階に分けられます。ちなみにキリンをこれに当てはめると「動物界・脊椎動物門・哺乳鋼・偶蹄目・キリン科・キリン属・キリン」となります。哺乳鋼とは要は哺乳類であることを意味します。偶蹄目とはウシの仲間を指します。キリンはウマに似ていると思われますが、ウシに近い仲間なのですね。キリン科には2種類の動物がいて、1種類はキリン。もう1種類は何かわかりますか?オカピという世界3大珍獣の一つがキリン科に含まれます。
今、日本平動物園で飼育しているキリンはアミメキリンという亜種のハイブリッドです。亜種というのは種よりもさらに下の分類のことを指しています。キリンの体の模様は茶色い地のところに白い線が通っているようになっていますよね?アミメキリンは茶色と白の境界がまっすぐできれいな網目模様にみえるのでアミメキリンと呼ばれています。ちなみに当園のサクラ(♀)とリオ(♂)はどちらも純粋なアミメキリンではなく、少し別の亜種のキリンの血も交じっています。日本では多くのアミメキリンが飼育されていますが、その中でも純粋なアミメキリンは少ないそうです。ですので、当園の看板ではアミメキリンと表記せず、ただ単にキリンと表記しています。
サクラとリオが来園する前は、日本平動物園ではマサイキリンという亜種のキリンを飼育していました。マサイキリンの体模様はアミメキリンほど四角形な模様ではなく、茶色い地の形がぐにゃぐにゃと崩れているように見えます。みなそれぞれ違った形をしていて、中にはハートの形に見えるものもあり、それにちなんで「ハート」と名付けられたマサイキリンもいました。マサイキリンは、現在は日本国内で10数頭しか飼育されていません。3年前の夏に当園最後のマサイキリン「リン」が死亡してからは、全国的に多く飼育されているアミメキリンに飼育することになりました。アミメキリンも現在は全国で多く飼育されていますが減少傾向にあることには変わりません。リオとサクラにはぜひ元気な赤ちゃんをたくさん産んでもらって、日本の動物園でキリンがみられる日が1日も長く続くように頑張っていこうと思います。
(飼育係 山本 幸介)