でっきぶらし(News Paper)

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139号(2001年01月)3ページ

フンボルトペンギン受精卵移動後 無事孵化

当園のペンギン池では 13羽のフンボルトペンギンが飼育されています。しかし、これらのほとんどが、血縁関係があるようになってしまい、国内血統登録をしている東京都葛西水族園より、ペア解消を促す通知が届いたのです。
 血液更新を行う方法として、新しい個体を導入することが一般的に行われていますが、このところ、ペンギンでは、受精卵の移動を行い、抱卵している卵と交換して、抱かせて、ヒナの誕生を待つわけです。
 こういう形で新しい血統の導入を図り始めています。
 当園でもやってみようと言うことになり、まずは協力してくれる園を探しました。その結果、豊橋市動植物園が協力してくれることになりました。

 フンボルトペンギンは、ワシントン条約附表1に含まれる希少種ですから、たとえ卵といっても環境省の許可が必要です。手続きを行い、両園で抱卵の時期が合う卵を選び、受精卵と判った連絡をもらうことにしました。
 そして、2月8日に受精卵の引き取りが実現しました。既に温めている卵ですから冷やすわけにはいきません。そこで、湯たんぽを用意して温度を保ちながら輸送しました。
 卵の入れ替えも無事に済み、自分の卵でないと疑うこともなく待つこと2週間、待望のヒナが誕生しました。

 これから先暖かくなるペンギンにとって試練の時です。何とかうまく巣立ちますように・・・

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