でっきぶらし(News Paper)

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69号(1989年05月)3ページ

フライングの無法者【二代目はモモイロペリカン】

 目の上のこぶが消えたといわんばかりに、次の無法を働き出したのがペリカンです。まっいわゆるナンバー2だったのですから、分からなくはありません。
 オオヅルは営巣活動に主たる理由があったとするなら、ペリカンはもっぱら喰い気にあったでしょうか。大きな図体、いじ汚なさを示したとしても不思議ではありません。
 他の鳥を追い回してしょうがないと、よく耳にしました。オオヅルのように殺りくを繰り返した訳ではないにしても、やはり事は重大です。放っておけば他の鳥の繁殖に差しつかえるのは、火を見るより明らか。
 結局、水禽池へ追放されました。ペリカンにしてみてもそのほうがよかったのでは。せせっこましいところでちょこまかして嫌われるより、広々とした池でスィースィーと泳いでいるほうが余程よいでしょう。ホント、大きいだけになかなか見栄えがします。

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