でっきぶらし(News Paper)

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118号(1997年07月)11ページ

動物病院だより☆さよならマミー

 それは9月の初めのある朝のことでした。子供動物園から電話がありポニーのマミーが全く立ち上がれないと言うのです。とりあえず薬を持って子供動物園に駆けつけました。そこには足を投げ出し全く動くことも出来ないマミーがいました。すぐに投薬、点滴と治療を開始しました。
 マミーは日本平動物園が昭和44年に開園したときに、名古屋の東山動物園からそのお祝いとしてやって来ました。今年の春死亡したロバのマコとともに子供動物園で子供たちを背中に乗せて頑張ってきました。4年ほど前にその役目を若い馬に譲り、隠居生活をしていましたが、ここのところ採食量が減ってきて痩せが目立ってきていました。
 しかしその2時間ほど後にマミーは目の前で息を引き取りました。死因を調べるために解剖をしてみても、特にこれというような原因はなく、大往生と言って良いものでした。本当に28年間お疲れさまでした。
(金澤裕司)  

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