でっきぶらし(News Paper)

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136号(2000年07月)10ページ

〜実習生からのお便り〜 【動物病院の体験実習】 静岡市立東中学校 

 私は、七月二十日と二十二日に、動物園内にある動物病院で職場体験をさせてもらいました。私は、動物が好きなので、動物に関係した実習ができたらいいな、と前から思っていました。本当に動物園に行けると決まった時、うれしくて、この日が来るのが待ち遠しくてたまりませんでした。

 病院に入ってみて、まず、その広さと動物の多さにびっくりしました。一階には、サル、オオカミ、ハクビシン、ウサギなどのほ乳類、二階には小鳥やハヤブサ、フクロウの仲間など鳥類がたくさんいました。八時三十分頃、仕事がスタート。はじめは、小鳥のえさや水の取りかえをして、鳥たちがたくさんいる部屋を、水で洗ったりしました。次から次へと汗が吹き出てきました。そして、ひなの餌づけを教わりました。一日に四、五回、全部で二十匹ぐらいのひなに、一匹ずつピンセットで、ミミズのようなミルワームなどをあげていきました。お腹がすいていると、口を開けてくれました。自分の手からあげた餌を食べてくれたときは、うれしくて、感激しました。でも上手に口の中にいれてあげないと、口の中から出てきてしまったりして、なかなか上手く食べてくれません。コツをつかむまでが大変でした。中でも一番難しかったのは、自分からは口を開けないひなのくちばしを、手で開いて、えさを口の中にいれることでした。あまり強く開けたり、無理な方向に引っ張ると、くちばしが痛くなってしまうので、注意深くやりました。大学生でもできない人がいたくらい難しいそうです。二日目の実習でできるようになったとき、とてもうれしかったです。

 この二日間は、私にとって、とても意義のある二日間でした。実習をしているうちに、大変さや苦労、やりがいや魅力も少しづつ分かってきたような気がします。この体験のおかげで、私は今までよりもっと動物のことが好きになりそうです。ここで学んだことを少しでも将来に生かせたらいいな、と思います。お世話になった日本平動物園のみなさん、本当にありがとうございました。

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