でっきぶらし(News Paper)

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272号(2023年06月)9ページ

スポットガイド 4月16日 獣医のお仕事

 4月16日(日)に管理事務所の2階の大会議室で「獣医のお仕事」のガイドを行いました。ガイドでは、数人の知人をたどれば、すぐ誰かの先輩・後輩にたどり着くという獣医の世界の狭さから始まり、犬猫のお医者さんから食中毒調査まで行う獣医の仕事の幅広さを紹介した後、園内での1日の仕事の流れをお話しました。動物に薬を飲ませたり、具合が悪くなったら人と同じようにレントゲン撮影やエコー検査をしてみたり、普段、来園者の皆さんが見ることのない作業を、写真を見せつつお話しさせてもらいました。中でも一番参加者の反応が良かったのは、やっぱり動物の赤ちゃんの写真を出した時でした。今回使用したレッサーパンダの「かずのこ」の生後1週間ほどの時に撮影した写真は、当園のレッサーパンダ飼育棟前にも貼ってありますので、ぜひご覧ください。ついつい、可愛い・・・と声が漏れてしまうこと間違いなしです。今回も時間が余るのを恐れるあまり、写真や説明を詰め込みすぎてしゃべりが早口になってしまいましたが、皆さんに楽しんでもらえたようでよかったです。

 また、トラやロバの頭骨や麻酔に使う吹き矢や注射用のシリンジ、針も展示したところ、こちらも興味を持って見ていただけました。注射用のシリンジや針は、興味を持ってもらえるか不安でしたが、サイに使うような太くて大きい針からモルモットで使う細い針まで各種並べたところ、意外と見てくれる方がいたのは新たな発見でした。また機会があれば展示したいと思います。

 今回ガイドをした動物園の獣医の仕事は来園者の皆さんには見えない裏方の仕事ですが、この記事を読んだ方を含め、動物たちが毎日元気に暮らすお手伝いをしている人が飼育員さん以外にもいるんだな、という認識を持ってくれる人が少しでも増えてくれると嬉しいです。

山口 真澄

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