でっきぶらし(News Paper)

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252号(2020年02月)6ページ

スポットガイド オランウータン

 10月26日、オランウータンのスポットガイドを行いました。オランウータンを見ていると、よく聞こえてくる、「ゴリラだ!」や「大きいおサルさんだね~」というお客さんの声。オランウータンってマイナーなんだな…と、世間一般の感覚を思い知らされます。そこで今回はオランウータンがどんな動物なのかを知ってもらうため、基本的な生態をお話ししました。

 オランウータンは「類人猿」と呼ばれるヒトにとても近い動物の一種ですが、そのなかでもかなり特殊な生態をもっています(どの種もそれぞれ違いはありますが)。例えば、類人猿のなかで唯一群れをつくらず単独で行動します。また、同じ類人猿のゴリラやチンパンジーが樹上だけでなく地上でも活動するのに対し、オランウータンは一生のほとんどを樹上で過ごします。そのため体のつくりも樹上生活がしやすいようになっていて、森の中では木の枝から枝へと自由に移動できますが、地面で走ったりジャンプしたりするのは苦手です。オランウータンの放飼場になぜロープが張り巡らされているのか、この説明を聞くと納得してもらえると思います。

 このほか食べ物や生息地、オスとメスの違いなど、本当に基本的な内容でしたが20分では話し足りないくらいでした。もしもオランウータンに興味が湧いてきたら、ぜひオランウータン館に会いにきてください。

(川合真梨子)

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