でっきぶらし(News Paper)

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242号(2018年06月)7ページ

蛇の足 紙面の空白を埋めるための文章

 個人的な話ですが、4月に担当替えがありました。ゾウや類人猿などは長い間担当が変わりませんが、他の動物の担当は大体3年くらいで変わります。
 僕は長年、は虫類館とレッサーパンダの担当でした。どちらの獣舎も狭くて、なかなか掃除が大変です。必要以上に濡らさないように、レイアウトを壊さないようにと、まるでガラス細工を扱うかような繊細な動きで掃除をしていました。ちょっとオーバーですね(笑)。そんなは虫類館とレッサーパンダの担当も、長いこと続けていると愛着が湧いてきて、特には虫類館の仕事は楽しくて仕方がありませんでした。
 さて、新しい僕の担当はピューマ・ジャガーとゴマフアザラシです。猛獣館の担当になると聞いたときは、少々気分が落ち込みました。ショックで夜しか眠れませんでした。しかし実際に作業をしてみると、これがまた新鮮でとても楽しいのです。①高圧洗浄機を使って簡単に汚れが落ちる! は虫類館には高圧洗浄機なんて気の利いたものはありません。使ったら部屋がメチャクチャになります。②水切りワイパーがどこにも引っかからない。レッサーパンダは水を嫌います。掃除した部屋はワイパーでしっかり水を切るのですが、部屋が狭い上に構造物が多く、作業するにはとても邪魔です。頭もよくぶつけます。対照的に猛獣館の部屋は広いので、テンポ良く作業ができて気持ちが良いです。③動物が可愛い。最初は「猛獣怖い」と思っていましたが、皆なかなか愛嬌があり、猛獣担当も悪くないなと感じています。
 また徐々に新しい僕の担当動物の魅力を伝えていきますので、楽しみにしていて下さい。
(久保暁)

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