でっきぶらし(News Paper)

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239号(2017年12月)3ページ

ぼく達だけでも覚えてね

 ハロウィンも終わり、だんだんと寒さが厳しくなってきましたね。園内では、動物達が保温灯の下で温まっていたり体を寄せ合ったりしている姿をよく見かけるようになりました。
 はじめまして!私は今年からふれあい動物園のアヒル・ガチョウ・ウコッケイの担当になった新人です。
 獣舎に入ると、「早くご飯ちょうだい!」とアヒルとガチョウが一斉に鳴き始めるのでとても賑やかです。朝掃除の後は朝ごはんの白菜を抱えてプールのある放飼場へ行くのですが、アヒル達がグワグワと鳴きながら近づいて来るのでとても可愛いです、癒されます。
 この獣舎にいる3種類の鳥達は全員名前が付いており、看板でも紹介しているのですが、「どれが誰か全然わからない!」という方が大半だと思います。でも、よーく観察してみると一羽一羽が違った特徴を持っているのです。(実は私もしっかり見分けがつくようになったのはほんの3,4カ月前からなのですが…汗)ここでは、中でも比較的見分けやすい子の特徴と名前を紹介したいと思います。皆さん、ぜひ覚えてあげて下さいね。
 まずはアヒルは3羽いて、中でも分かりやすいのは「ぽんず」です。ぽんずは、他の2羽よりもくちばしの色が薄く、黒い斑点がたくさんあります。そして左脚には足環がついています。
 そしてガチョウです茶ガチョウが4羽、白ガチョウが2羽います。茶ガチョウの中でも特徴的なのは「ロコ」です。他の茶ガチョウ達は嘴に模様があるのですが、ロコは真っ黒な嘴をしています。目も片方が白く濁っているので分かりやすいです。白ガチョウは真っ白で体が小さいのが「メイ」、顔の周りに黒い斑点があって体が大きいのが「ガブ」です。このガブ、名前の通り人のことをよく咬みます。飼育員やお客様を見つけるとシャーッと泳いで近づいてくることがありますが、人間に慣れているわけではありません…(笑)手は出さないように気を付けて下さい。
最後はウコッケイ、ウコッケイはオス2羽・メス2羽の計4羽います。ウコッケイはみんな同じに見えてしまうので見分けがとても難しいのですが、1羽すぐに分かる子がいます。「チョコボ」です。ウコッケイ達の餌はトレーに入れてあげています。みんながトレーの外から餌をついばんでいる中で、チョコボだけはいつもトレーの中に入り込んで餌を食べています。そして、チョコボはなぜか砂浴びならぬ餌浴びをするのが好きなので…とにかく体が黄色いのです!(笑)もう1羽のメス「メープル」は体が真っ白で綺麗なのに比べ、チョコボは黄色なので(これじゃほんとにチョコボだよ…)と思ってしまいます。(笑)
 それぞれの特徴、覚えていただけたでしょうか?動物園にいらした際は、是非今紹介した子たちを探してみて下さい。他の子の特徴も看板に書いてあるので、探してみて下さい。アヒル達はいつも元気ににぎやかに、皆様をお待ちしております。 
(望月 利紗)

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