でっきぶらし(News Paper)

一覧へ戻る

« 234号の5ページへ234号の7ページへ »

234号(2017年02月)6ページ

スポットガイドだより「11月20日 ダチョウ」

 今回のスポットガイドの動物は、世界一大きな鳥のダチョウです。実は当園のダチョウ、日本平動物園の中でも一番古い獣舎で飼育されています。なんと!1969年の開園当時から姿を変えずに残っている獣舎です。現在、園内の建物は再整備事業によって多くが新しくなりましたが、開園当時の面影を残すのは、この獣舎だけとなりました。この歴史ある獣舎に住んでいるのが、1頭の雄「クランキー」4歳です。
 当日は、まずダチョウのご飯を紹介しました。ご飯は、主に小松菜とキャベツとその他飼料になり1日2回あげています。せっかくなので、小松菜を直接あげてみました。ダチョウは、首が長いので重力と食道の動きでご飯をゆっくり飲み込みます。そして、よーく見るとご飯が食道を通っていくのがわかります。
 次に、クランキーが毎日するユニークな行動を紹介しました。その行動は!まず座って、次に羽を広げて、最後に首を左右に振るダンスです。そう、繁殖のためにメスに対してする行動です。他の動物ですと有名なのがクジャクですね、羽を大きく広げてメスにアピールします。クランキーのダンスを雌のダチョウが見たら、きっと“うっとり”して惚れてしまうでしょう。しかし残念なことに求愛ダンスをしている相手は、アラサーの飼育員男子です。求愛ダンスをする時間帯は、気まぐれになりますが・・みなさんもダチョウのダンスをみて“うっとり”してみませんか。 
 最後にダチョウの卵について紹介しました。卵は、約1.5kgになりとても大きいです。ダチョウは病原体に強い動物です。そしてその黄身は、鳥インフルエンザやエボラ出血熱などの抗体を作ることで研究されています。今後ダチョウの卵が、より医療に役に立つ日がくるかもしれません。

(飼育係 中根 建宜)

« 234号の5ページへ234号の7ページへ »

一覧へ戻る

ページの先頭へ