でっきぶらし(News Paper)

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225号(2015年08月)1ページ

■シロフクロウが生まれました

■シロフクロウが生まれました

5月末から6月の始めに、シロフクロウが生まれました。2008年に飼育を開始して以来、当園で初めての繁殖です。父はハリー、母はポッターと、どこかで聞いたことのある名前の夫婦の間に、3羽の雛が生まれました。ハリー&ポッター夫妻は、ここ数年で何度も引越しをしていました。獣舎が暑すぎて涼しい場所へ引越し、ご近所の獣舎を工事するため引越し、やっぱり暑すぎる獣舎にクーラーをつけるため引越しなど、なかなか良い住みかに恵まれませんでした。そのような中でもハリー&ポッターの相性は良かったようで、2年前から繁殖の兆候を見ることができるようになりました。今年こそは、と待ちに待っていた雛が、ついに生まれたのです。孵化してすぐは母親の足の間に収まる大きさだった雛たちですが、ぐんぐん成長しました。生後2週間ほどで灰色の羽毛が生えそろい、巣から出て歩きまわるようになりました。ひと月も経つころには、親よりもやや小さい程度にまで大きくなりました。体格は立派になりつつありましたが、やはりまだ生まれたて。眼光鋭く、堂々とたたずむ親鳥と比べると、顔の羽が少ないせいでつぶらな瞳が目立ってしまい、愛らしいような、ちょっと間の抜けたような表情をしていました。雛が元気に育ち、ハリー&ポッターもひと安心、と思っていたのですが、この一家はどうしても住みかに恵まれない運命のようです。暑さが増してきた6月の始め、シロフクロウ舎から猛獣館の屋内展示室へとまた引越しをしました。七夕には、今後一家の引越しがそれほど頻繁にならないことをお願いしたいと思います。落ち着かない環境の中でもたくましく子育てをするハリー&ポッターと、元気に育つ雛たちを応援してくださいね。


■夏は動物園に行こう

暑くて出かけるのが嫌になる季節ですが、今年も「夏の動物園まつり」を8月に開催します。「ワニさんのエサやり見学(は虫類館)」「トリさんおやつトリにきて!(熱帯鳥類館)」などの、飼育員のガイド付き動物観察会や、ゾウの糞で紙を作る「ゾウふんペーパー」体験は、夏休みの宿題の参考になるかもしれません。まつりのイベントがない日にも、レッサーパンダやペンギンのお食事タイムなど、いろいろなイベントを実施しています。動物園のエントランスゲートを入ってすぐの場所に、イベントのお知らせ掲示板も設置されたので、ぜひチェックしてください。また、たいへん好評をいただいている「夜の動物園」も実施します。暗がりに浮かび上がる動物たちの姿を、ちょっとした冒険感覚で楽しめます。園内には様々な光のオブジェが設置され、各所をライトアップします。飼育員をはじめとした普段は動物園の仕事をしている人たちのつくるオブジェは、意外にも力作ぞろい。そちらもぜひ鑑賞してください。

(鈴木 直美)

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