でっきぶらし(News Paper)

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218号(2014年06月)1ページ

ワアオ!あかちゃんがうまれたよ

 3月12日にワオキツネザルの赤ちゃんが生まれました。
 飼育担当者は、「夫婦仲がいいから、きっとそろそろ子どもが生まれる時期だろうなあ。」とは思っていたそうなのですが、このお母さん、もともとぽっちゃり体型。ちょっと大きいおなかの中にいるのが子どもなのか脂肪なのか半信半疑で見守っていたそうです。残念ながら(?)出産後もお母さんのぽっちゃりお腹はへこまなかったそうなのですが(野生動物は敵に妊娠を悟られないために妊娠前後で体型が変わらない種が多いのです)、この夫婦にとって初めての子育てがはじまりました。ワオキツネザルは日向ぼっこが大好きなことで知られているおサルさんでもありますが、子どもが生まれた日に外を警戒して寝室から出なかったお母さんは、部屋に灯してある赤外灯(暖かくなるライト)の下で両手両足を広げてお腹を出す『日向ぼっこのポーズ』をしながら、赤ちゃんにミルクをあげていたそうです。きっと野生のワオキツネザルも日向ぼっこしながら赤ちゃんにミルクをあげているんでしょうね。その数日後の暖かい日には外の放飼場でも同じように日向ぼっこをしながらミルクをあげる姿をお客さんの前で披露していたそうです。5月中旬の現在、思っていた以上に赤ちゃんはスクスクと育ち、お母さんから離れて動き回るようになってきました。この記事を皆様がご覧になっている頃には、より活発に動き回っていると思います。
 また、同時期に熱帯鳥類館のジャングル展示室に、ホウオウジャク、テンニンチョウ、カエデチョウという3種類の鳥たちがやってきました。ホウオウジャクやテンニンチョウはこれから恋の季節が始まり、メスを魅きつけるために長い尾翼をもつ優雅な姿になります。
夏に向けますます賑やかになる動物園へ、是非お越し下さい。

飼育係 中村 あゆみ

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